【帆立稚貝と菜の花の炊き込みご飯】稚貝出汁が効いたレシピ

「帆立稚貝」を使った炊き込みご飯は、米が稚貝の旨味をたっぷりと含んだ贅沢な味わいとなります。

今回は帆立稚貝の旬と重なる菜の花を合わせて彩り鮮やかな炊き込みご飯にしました。
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炊き込みご飯を作ると失敗するなんて方も、ポイントさえ押さえておけば美味しく作ることができます。そのコツやポイントも分かりやすく解説。

市販のベビーホタテで作ってもOKですよ。

稚貝の炊き込みご飯の下準備

用意する材料(2~3人分)

材料
殻付きの帆立稚貝(ベビーホタテ)

< 主たる材料 >

・帆立稚貝30~40枚
大きめの稚貝なら20~30枚
※ベビーホタテで代用可
・菜の花40g
・米2合

< 味付けの材料 >

・稚貝の茹で汁約400ml
旨味調味料で代用可
・出汁用昆布1片

< 調味料 >

・醤油大さじ1
・料理酒小さじ1
・みりん小さじ1
なんでも食べ太郎

Point!

  • 帆立の旨味を引き立たせるために醤油を少なめにしています。
  • 濃い味付けが好きな方は醤油を大さじ2~2.5で調整しましょう。
調理時間の目安

約45分

帆立稚貝の下処理に約15分かかるので、ベビーホタテを使った際の目安時間は約40分。また、米を水に浸す工程は時間に含んでいません。

※各見出しに記載の時間は、その工程に要する時間の目安です。

米の下準備(45~75分)

1.【 水に浸す 】
たっぷりの水に浸した米
米をたっぷりの水に浸しておきます。
2.【 水を切る 】
水に浸した米を水切り
水に浸した米をザルに上げ、15分ほど置き、しっかりと水気を切ります。
なんでも食べ太郎

Point!

  • 米を水に浸けておく時間の目安は、冬場で30分、夏場で1時間。
失敗する原因①

いきなり調味した水分で米を炊く

いきなり調味料を含めた水分で米を炊くと、調味料の塩分により米に水分が吸収されにくくなり、米に芯が残るといった失敗の原因となります。

帆立稚貝の下準備(15分)

3.【 稚貝を洗う 】
帆立稚貝をこすり洗い
米の準備をしている間に稚貝を流水で洗い、汚れを落とします。
4.【 水から茹でる 】
帆立稚貝を水に入れる
鍋に500~600mlの水を張り、稚貝を入れて水から茹でていきます。
なんでも食べ太郎

Point!

  • 稚貝を水から茹でることで茹で汁に旨味が出ます。
  • この茹で汁を使って米を炊きます。
  • 茹で汁は濾しておきましょう。

5.【 ウロの処理(任意) 】
帆立稚貝のウロ(中腸線)を取る
帆立稚貝のウロやエラを取り除きます。この工程は省いて、ウロごと使ってもOKです。
6.【 もう一度洗う 】
洗った帆立稚貝の水気を取る
ウロの処理で付いた汚れなどを軽く流水で洗い流し、水気を拭き取ります。
「帆立稚貝の洗い方は?」

「稚貝の茹で汁の濾し方は?」

「帆立稚貝のウロの処理方法は?」
「帆立稚貝のウロの毒性は?」

炊き込みご飯を炊く(30分)

※炊飯器によって炊飯時間は変わるので、土鍋を参考にした所要時間を記載しています。

具材を入れて米を炊いていく

7.【 調味料を入れる 】
炊き込みご飯に使う料理酒
水切りした米を炊飯器に入れ、分量の調味料を加えます。
8.【 稚貝の茹で汁を入れる 】
帆立稚貝を茹でた茹で汁
濾した茹で汁を炊飯器のメモリより少し少なめに入れます。
なんでも食べ太郎

Point!

  • 茹で汁より先に調味料を入れます。
  • 既に米は吸水している状態なので、メモリより少なめの水分量でOK。
失敗する原因②

水加減で水分量が多い

醤油、みりん、料理酒も液体なので、これも水分量に含めて考えます。水とは別に加えてしまうと、その分だけ水分量が多くなってしまいます。

9.【 昆布を入れる 】
炊き込みご飯に使う昆布
出汁用の昆布を加えます。
※稚貝の茹で汁が無い場合は、お好みで旨味調味料(粉末)小さじ1も加えます。
10.【 帆立稚貝を入れる 】
帆立稚貝の炊き込みご飯の具材
下処理しておいた稚貝を加えます。
失敗する原因③

水より先に具材を入れている

炊飯器に水を入れる前に具材を加えてしまうと、米に対する純粋な水分量が、メモリからは分からなくなってしまいます。

菜の花の用意をしておく

11.【 菜の花を湯がく 】
菜の花を湯がく
米を炊いている間に、鍋に湯を沸かして塩少々を加え、流水で洗った菜の花を湯がきます。
12.【 冷水にとる 】
湯がいた菜の花を冷水に取る
1分~1分半ほど湯がいたら、菜の花を冷水にとります。
なんでも食べ太郎

Point!

  • 菜の花を茹で過ぎると食感が悪くなるので短時間で湯から上げます。
  • 菜の花を冷水にとることで予熱による加熱を防ぐことができ、色もキレイに出せます。
13.【 醤油洗いをする 】
菜の花を醤油洗いする
菜の花の熱が取れたら、キュッと絞って水分を切り、小さじ1/2の醤油(分量外)を流しかけ、醤油洗いします。
14.【 菜の花を切る 】
醤油洗いしてカットした菜の花
醤油洗いした菜の花を再び絞り、余分な醤油を切ったら、2~3cmほどにざく切りします。
なんでも食べ太郎

Point!

  • 醤油洗いをすることで菜の花に下味が付き、同時に浸透圧で余分な水分が出るので身が締まります。

仕上げに具材を混ぜ合わせる

菜の花を加える

15.【 昆布を取り出す 】
炊きあがった帆立稚貝ご飯
ご飯が炊けたら昆布を取り出します。
※お好みで入れたまま食べちゃってもOK
16.【 菜の花を混ぜる 】
炊き込みご飯に菜の花を混ぜる
炊きあがったご飯に菜の花を加え、しゃもじで切るようにざっくりと混ぜ合わせます。

器によそって完成!

帆立稚貝と菜の花の炊き込みご飯 帆立稚貝と菜の花の炊き込みご飯

器によそったら、冬から春が旬の殻付きの小さな帆立稚貝、そして同じく冬から春が旬の菜の花で、見た目も鮮やかな「帆立稚貝と菜の花の炊き込みご飯」の完成です!
ヾ(≧∀≦)ノ

なんでも食べ太郎

Point!

  • 帆立稚貝と菜の花が見えるように盛り付けると綺麗な見た目になります。

稚貝の炊き込みご飯を実食

旨味たっぷりの炊き込みご飯

帆立稚貝と菜の花の炊き込みご飯 帆立稚貝と菜の花の炊き込みご飯

季節を感じる帆立の稚貝と菜の花の炊き込みご飯。

どちらの食材も出回りはじめは12月頃なので、作る時期によっては冬本番真っ最中ですが(汗、その装いはどこか春の訪れを予感させる暖かさがありますよね。

ということで、帆立稚貝と菜の花の炊き込みご飯を実食していきます!
(。-ω-)ノ

炊き込みご飯の具の帆立稚貝 帆立稚貝の旨味が染みてる

帆立稚貝の茹で汁を活用したご飯は、稚貝の旨味をたっぷりと含んでいます♪

また、稚貝の旨味を前面に押し出すために醤油を少なめに使っているので、よりその旨味を感じることができます!

炊き込みご飯の具の稚貝と菜の花 菜の花とも合う

菜の花も見た目の鮮やかさの演出だけではなく、そのほろ苦さが帆立稚貝の美味しさを引き立てており、ザクザクした歯ごたえが心地よいですね。
。≠( ̄~ ̄ ) モグモグ

「帆立稚貝を使った他のレシピは?」

万が一失敗してしまった場合…

img by photo AC

もしも万が一、炊き込みご飯に失敗してしまったという場合・・・。

ガッカリしてしまうのは当然ですが、せっかくここまで作ったのですからリメイクして美味しく頂きましょう!

おすすめリメイク

雑炊にする

米に芯が残って固い仕上がりになってしまった場合も、逆にべちゃべちゃに柔らかくなってしまった場合も、一番お手軽でオススメなのは「雑炊」です。

雑炊にする手順

①鍋にたっぷりの出汁を張る
②炊き込みご飯を鍋に入れ煮込む
③火を止め、最後に菜の花を混ぜる

※出汁は旨味調味料でOK。
※米に芯が残っていれば、米を潰す感じで混ぜる。

なんでも食べ太郎

Point!

  • 仕上げに溶き卵を入れても良いでしょう。

まとめ

茹で汁を活用する炊き込みご飯

帆立稚貝と菜の花の炊き込みご飯

帆立稚貝の下処理の際の茹で汁は、捨ててしまう方も多いかと思います。

しかしこの茹で汁を活用することで旨味抜群の美味しさになる炊き込みご飯。

また、特別な材料や調味料なども使わず、使う食材も少ないのでとっても簡単にできます。

ということで、みなさんのご家庭の今晩の晩ごはんに作ってみてはいかがですか?
ヽ(*゜∀゜*)ノ

なんでも食べ太郎

まとめのPoint!

  • 帆立稚貝の茹で汁を使うことで、炊き込みご飯の旨味がUP!

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