今回は帆立の稚貝を使った海鮮の「八宝菜」の本格レシピをご紹介!
八宝菜は別名「五目うま煮」とも言いますが、メインのおかずになるだけでなく、中華丼やかた焼きそばの餡としても利用できる便利な料理です。
ということで、その他の様々なアレンジした食べ方も併せてご紹介しますよ!
(*・ω-)b
※帆立稚貝の代わりに市販のベビーホタテでも代用可能。
帆立稚貝の八宝菜のレシピ
記事の概要
- 八宝菜の本格レシピ・食べ方アレンジ4種を紹介。
帆立稚貝の海鮮八宝菜の用意
用意する材料(4~5人分)
< メインの具材 >
・帆立稚貝 | 30枚 |
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ベビーホタテで代用可 | |
・剥き海老 | 14尾 |
・イカ(小) | 1尾(80g) |
・うずらの卵 | 10個 |
< 野菜 >
・白菜 | 3枚(200g) |
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・チンゲン菜 | 1株(180g) |
・人参(小) | 1本(70g) |
・タケノコ | 120g |
・中国産くわい | 5個(75g) |
・ベビーコーン | 4本 |
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・干し椎茸 | 6個(8g) |
・乾燥きくらげ | 5g |
・にんにく | 1粒 |
・生姜 | 1欠け(8g) |
Point!
- 帆立稚貝は市販のベビーホタテ、イカや海老も冷凍のシーフードミックスでもOK!
< 旨味出汁 >
・帆立稚貝の蒸し汁 | 70ml |
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・干し椎茸の戻し汁 | 150ml |
< ゴマ油 >
・炒め用 | 大さじ1.5 |
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・仕上げ用 | 大さじ1/2 |
< 魚介の下味用 >
・料理酒 | 小さじ2 |
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・サラダ油 | 小さじ2 |
・片栗粉 | 小さじ1.5 |
・塩 | 少々 |
・胡椒 | 少々 |
・卵白 | 小さじ1 |
< 餡の材料 >
・オイスターソース | 大さじ2 |
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・醤油 | 小さじ2 |
・紹興酒 | 大さじ1 |
・片栗粉 | 大さじ1 |
・水 | 20ml |
Point!
- ベビーホタテを使う場合は、帆立稚貝の蒸し汁の代わりに旨味調味料を使いましょう。
約53分
干し椎茸の戻し時間は含みません。ベビーホタテを使った場合は約38分。更にシーフードミックスを使えば約30分くらい。
※各見出しに記載の時間は、その工程に要する時間の目安です。
調理の大まかな流れの確認
帆立稚貝と干し椎茸から出汁を取る。
うずらの卵の用意、野菜類のカット。
海老、イカの用意、魚介に下味を付ける。
魚介類、野菜類をそれぞれ油通しする。
具材を炒め、汁で煮込んでとろみを付け、煮詰めて完成。
Start!
- それでは以下からは、レシピの詳細をご紹介していきます!
出汁と具の下準備
干し椎茸の出汁(半日~)
調理する半日ほど前に干し椎茸を300mlの水で戻し、干し椎茸の出汁を用意しておきましょう。ついでに乾燥キクラゲも水で戻します。
Point!
- ラップでフタをし、冷蔵庫に入れておきましょう。
戻し時間等によりますが、水は大体半分くらい(150ml前後)になります。時間が無ければ数時間前には水で戻しておきましょう。
Point!
- 前の日から水に入れておくと、かなり濃い椎茸出汁が取れます。
- 数時間しか戻し時間が無い場合は、入れる水を200mlくらいに減らすと良いでしょう。
帆立稚貝の出汁(15分)
帆立稚貝を洗い、蒸して出汁を取ります。
蒸した帆立稚貝を剥き身にしお好みでウロを取ります。蒸し皿に溜まった汁は濾して綺麗にしておきましょう。
Point!
- 帆立稚貝のウロはそのまま食べることができますが、大きいサイズの帆立稚貝ならウロを取る方がおすすめです。
うずらの卵を茹でる(5分)
うずらの卵を鍋に入れ、水をひたひたに入れて火にかけます。沸騰したらそのまま2分茹で、火を消して2分ほど置きます。その後、冷水に取って殻を剥きます。
Point!
- ボイル済みのうずらの卵でもOKですが、基本的に生の方が値段はお安いと思います。
野菜の下ごしらえ(10分)
戻したキノコ類をカット
Point!
- キクラゲの石づきは、手で触ってゴリゴリに硬い部分です。
- 手で割くことで断面積が多くなり、味が染みやすくなります。
葉物類をカットする
Point!
- 「芯(茎)」と「葉」では熱が入る時間が違うので分けています。
- 2つのボールに芯(茎)と葉を分けておきましょう。
根菜等をカットする
Point!
- みじん切りした生姜とにんにんくは一番最初に炒めます。
- 別皿に入れて置いておきましょう。
Point!
- たけのこは使う部位に合わせた切り方をして下さい。
【たけのこのアク抜きや保存(図解)】糠無しでも下処理OK
の記事は旧デザインのページになります。トップページに行くことで現デザインのサイトに戻ります。
Point!
- ベビーコーンは、お好みで切らずにそのまま使うのも有りです。
年中使える缶詰のクワイ
中華料理を食べていると、シャキシャキ、シャリシャリとした食感の野菜が入っていることがありますが、あれがクワイです。
私はいつも池袋の中華食材のお店に買いに行っていますが、ネットでも購入できます。中華をよく作るというご家庭なら、缶詰を常備しておくと便利ですよ。
( o・ω・) ノ♪
魚介類の下ごしらえ
海老の下ごしらえ(3分)
Point!
- 今回は頭と殻、背わたを取り除いておいた芝海老を使いましたが、お好みでブラックタイガーでもバナメイでもOK。
Point!
- 海老は洗った方が良い説、洗わない方が良い説、両者ありますのでお好みで洗って下さい。
イカの下ごしらえ(5分)
Point!
- 格子状に切り込みを入れることで、加熱で身が丸まってしまうのを軽減します。
魚介に下味を付ける(2分)
下味に使った卵の残り
下味用に卵白を小さじ1ほど使いますが、残った卵はかきたま汁などにすると良いです。八宝菜とも合います。だし巻きなどにして副菜に活用しても良いですね。
Point!
- 保存する場合はラップで封をして冷蔵庫で保存し、翌日には使い切りましょう。
いよいよ調理開始!
下ごしらえを終わらせる
ここまでの工程も調理と言えますが、下ごしらえの段階と言えるでしょう。いよいよここから調理本番です。
それぞれ材料ごとに加熱時間や加熱のタイミングが違うので、上の画像の様に下ごしらえの段階で分けておくとその後の工程がスムーズに行なえます。
<油通しの工程>
①魚介 ②生野菜 ③ボイル野菜
<炒める工程>
①薬味 ②キノコ ③その他の具 ④葉物・卵
あんかけの用意をする
Point!
- 餡のとろみを出すには、スープと片栗粉の割合の目安はおおよそ「200ml:大さじ1弱」くらいです。
油通しでひと手間(5分)
Point!
- 「油通し」は食材の食感や色味を良くするための中華料理の手法です。
- 準備が無い場合は油通しの工程は省き、生野菜を軽く下茹でしておくと良いでしょう。
炒めていく(8分)
Point!
- 片栗粉は用意の段階と使う段階で、2回水と混ぜることで水とよく馴染ませます。
帆立稚貝の海鮮八宝菜の完成
出汁の用意や、具材の下ごしらえなど工程が多かったですが、これで「帆立稚貝の海鮮八宝菜」の完成です!
( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
Point!
- 皿に盛る際に全ての具材が見えるようにすると、色鮮やかで具だくさんな印象の盛り付けにできます。
帆立稚貝の海鮮八宝菜を実食
具だくさんで出汁の効いた餡
今回のレシピでは12種類の具材を使い、具だくさんに仕上げました。更に餡には帆立稚貝と干し椎茸の出汁を使い、旨味もたっぷり♪
それでは実食していきましょう~!
(๑¯﹃¯๑)
Point!
- 八宝菜の「八」とは、「8種類」という意味ではなく、「たくさんの、数多くの」という意味です。
八宝菜ではイカ・海老の他には、豚肉を使うことが多いですが、豚肉の代わりに帆立稚貝を使い海鮮系にしても美味しいです。
イカや海老の旨味、野菜類の甘み、タケノコやクワイのシャキシャキ感。具が多い分だけ、多層的な美味しさを楽しめるのも八宝菜の良いところ。もちろんご飯もどんどんすすみます!
。≠( ̄~ ̄ )
海鮮八宝菜を色々アレンジ!
ガッツリ食べる中華丼
八宝菜を丼飯に乗せると中華丼になります。
八宝菜を別皿に盛っておかずとして食べるのとは、また違う趣きで、丼にすると米と一緒にガツガツ食べれるのが良いところですね。
(⌒¬⌒*)
出汁が効いた餡をたっぷりとご飯にかけると、米が餡かけスープをまとって黄金色に輝き、う、美しい・・・。
(๑¯﹃¯๑) ゴ、ゴクリ
海鮮中華丼の作り方
作り方は簡単!アレンジというほどのこともありません。丼にご飯を盛り、その上から八宝菜をかけるだけ!
Point!
- 丼は「つゆだく」が好き、という方は、鶏出汁スープなどで餡を割って少し薄め、じゃばじゃばにすると良い感じになります。
皿うどん・かた焼きそばも!
八宝菜の食べ方アレンジとしては焼きそば系もあります。いわゆる揚げ麺に餡をかけた「かた焼きそば」や「皿うどん」。
こちらの画像は、皿うどん用の麺に八宝菜をかけたもの。パリパリの麺が餡かけスープでしっとりして食感が変わるのも美味しいですよね~♪
海鮮かた焼きそばの作り方
海鮮かた焼きそば(皿うどん)の作り方も簡単!
市販品の揚げ麺を使う場合は、手の平でちょっと麺を押しつぶし、皿に丸く広げる感じにすると良いと思います。そして八宝菜をかけるだけ。
Point!
- 生麺をフライパンで揚げる、またはこんがり焼けば揚げ麺が作れます。
- 揚げ麺ではなく普通の麺にかければ「海鮮あんかけ焼きそば」「五目あんかけ焼きそば」になります。
インスタント麺が豪華に!
残った八宝菜をアレンジして食べるなら、ラーメンもおすすめです。
ちょっとしたひと手間を加えるだけで、味気ないインスタントラーメンが豪華な海鮮五目あんかけラーメン、広東麺に早変わり!
( o・ω・) ノ♪
五目あんかけラーメンと広東麺
「広東麺」と「五目あんかけラーメン」は、とろみ餡の具が乗ったラーメン、またはスープにとろみがあるのが特徴です。この両者には明確な違いは無く、広東麺は中国の広東料理ではなく、日本で発展したラーメンの種類です。また同じ様な麺料理が「五目そば」と呼ばれる場合もあります。
小腹が空いてすぐに何か食べたい時、簡単に手早く作りたい時のおやつラーメンのアレンジとして帆立稚貝の海鮮八宝菜は最適です。
あんかけラーメンの作り方
作り方としては、八宝菜は帆立稚貝の出汁を使っているので、それに合わせてインスタント麺も魚介系の出汁にします。ラーメンが茹で上がる前に八宝菜を鍋に入れ、一緒に茹でれば完成。
Point!
- ひと手間を加えるならば、ラーメンを作る際のラーメンスープに水溶き片栗粉を足し、スープ自体にとろみを付けると良いでしょう。
海鮮八宝菜がカレーに变化
最後にご紹介するのは海鮮八宝菜をアレンジしたカレーライスです。
Σd(・ω・´) グッ!!
帆立稚貝と椎茸の出汁を活かした餡かけスープを使ったカレーなので、お蕎麦屋さんのカレー寄りの味と言えるかもしれません。
和風(中華風?)の海鮮カレーといったところです。
海鮮八宝菜カレーの作り方
今回ご紹介した4種のアレンジの中では、最も手を加えたアレンジですが、それでも超絶簡単!
用意するのは玉ねぎ1/4個、カレールー1片、分量の水。
Point!
- 水の分量は、ルーの箱に記載の水の量をルー1片分(1/8)で割って算出したものです。
まず、鍋で玉ねぎを炒め、水を注ぎ、沸騰したら火を止め、ルーを溶かし入れ、八宝菜を加えて煮込むだけです。
Point!
- ルーの「もったり感」、「とろみ」を強めたい場合は、八宝菜の餡かけスープの分量だけ、鍋に加える水を少なくして下さい。
まとめ
色々使える帆立稚貝の八宝菜
さて、今回は帆立稚貝をメインとした海鮮系の八宝菜のレシピをご紹介しました。
「簡単レシピ」「時短レシピ」といった方向ではなく、どちらかと言うと本格寄りの作り方をご紹介しましたが、その分だけ美味しさも上ではないかと、思っております。
(^◇^;)
また、ご紹介したアレンジ法以外にも、様々な料理に応用可能だと思いますので、本レシピを是非ご家庭でも色々とご活用下さいませ。
( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
まとめのPoint!
- 帆立稚貝と干し椎茸で出汁を取る。
- 油通しすることで本格的な味に。
- 色々な料理にアレンジ可能。