【帆立稚貝の白いウネウネの正体はコレ!】寄生虫やその他付着物も検証

帆立稚貝の付着物たちの正体を検証!

【帆立稚貝の白いウネウネの正体はコレ!】 3/4頁
寄生虫やその他付着物も検証

ベビーホタテ(帆立稚貝)

値段が安いのに帆立の旨味を味わえ、しかもとってもおいしい出汁が取れる!!そんな食材が「帆立の稚貝(ちがい)」です。

しかし、スーパーなどに並ぶ殻付きの帆立の稚貝を見てみると、上の画像のような白いウネウネしたものが付着していることが多々あります。みなさんも見たことがあるでしょう。
このウネウネが何だか分からないけど気持ち悪い、ということで嫌厭している方も多いのではないでしょうか?

そこでこの白いウネウネの正体に迫ってみたいと思います。

また、その他の付着物の検証や、稚貝の身に付いている寄生虫の紹介。更にウネウネが嫌な方のための下処理の方法や、ウネウネの利用方法付着物を試食した様子をご紹介していきます。

これを読んでウネウネの正体を知り対策を講じることで、ウネウネ付きの稚貝も美味しく気持ち良く(?)食することができるのではないかと思います。たぶん…。
σ(^◇^;;

※この記事には若干ですが閲覧注意画像が含まれます。

1.稚貝に付くウネウネの正体

 帆立稚貝に付着している謎の物体

様々な紋様を描きウネっている白い物体。
なんとなく毛虫やぎょう虫のようなものを連想させる「人間が本能的に嫌悪するような姿」が、帆立稚貝が敬遠されている一番の理由でしょう。

大きく育った成貝の状態の帆立貝は、出荷の段階で除去される場合がほとんどですが、稚貝の場合はコスト面からそのまま出荷されています。

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付いたカサネカンザシ 画像:「白くウネウネした物体」

それでは、白いウネウネした部分をよく観察してみましょう。
多くの若い方や女性、神経質気味な方なんかは、何となく生理的に無理となるようなヴィジュアルをしていますね。
(;^△^)

現に私が帆立の稚貝をよく購入するスーパーでは、いつも売れ残って半額になっていることが多いです。

しかし、これぞ私のような人にとってはお宝!

私は真っ先に買い漁ります。また、売り場を観察していると、お婆ちゃんなんかもここぞとばかりにゴソッと何パックもカゴに入れる方が多く、年配の人も気にしない方が多いように思います。

 チラリと見える生物らしき謎の影

帆立稚貝(ベビーホタテ)の白い外殻から見えるカサネカンザシ 画像:「白くウネウネした外殻から覗く本体」

この白いウネウネした物体が何だか分からないけど、某かの生物であろうということは、みなさんもご想像に難くないでしょう。

そこで上の画像をよくご覧になってみて下さい。
白いウネウネの空き間から赤茶っぽい謎の物体がチラリと見えています。

そう!これがウネウネの中に潜む生物の一端なのです!

それではこの白いウネウネに潜む謎の生物を取り出してみましょう。
(。-ω-)ノ

 白いウネウネに潜む生物がコレだ!

さて、中身の生物を取り出してみました。
(;^△^)

これが白いウネウネの正体です。

先端を持ってズルっと引き出すと、ミミズのようなニョロっとした生き物が出てきます。この正体を知って、ギャー!完全に食べるのムリ!!となるか、それなら気にしないで食べるわ、となるか、稚貝を購入するかどうかの分かれ道になりますよね。

 白いウネウネの正体はカサネカンザシ

これは環形動物の多毛類に分類される「カサネカンザシ」とい生物うです。
釣りをする方にはお馴染みの釣り餌であるゴカイも多毛類なので、このカサネカンザシはゴカイの仲間ということになります。

そして白いウネウネの部分。これは石灰質でできた管で、カサネカンザシはこの管を作って中に棲む管棲多毛類です。 カサネカンザシは帆立稚貝以外にも、海にあるテトラポッドなどの人工物にも付着しています。そう言われれば、岸壁で見たことあるわ、という方もいるでしょう。

元々、日本近海にいた在来種ではなく船舶のバラスト水などでオーストラリアから移入してきたと考えられている外来種となり、北海道以南の太平洋側を中心に九州沿岸、奄美大島などに生息しています。 漁業をはじめとした水産業や、臨海発電所などにも被害をもたらしている困った子ちゃんでもあります。
ヾ(。>﹏<。)ノ゙

< 参照資料 >
侵入生物データベース(国立研究開発法人国立環境研究所)
発電所を困らせる水の生き物たち(財団法人電力中央研究所・他)

 白いウネウネを除去して調理する

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付いたカサネカンザシを除去
帆立稚貝(ベビーホタテ)の味噌汁
画像:「 カサネカンザシを除去して調理 」

帆立稚貝の味噌汁など、殻ごと使う調理方の場合にはその茹で汁にカサネカンザシの出し汁(?)も含まれるということになりますが、産地の方などは特に気にせずにそのまま使っています。 私自身もいつもそのまま使っていますが、特に健康被害に遭ったことなどはありません。

ただし、例えば変なものを食べてアレルギーが出る人もいることを踏まえると、アレルギー体質の方などは除去して使った方が安全面で確実と言えるでしょう。
また、料理のビジュアル的な部分においても、除去して使ったほうが見栄えは良いですね。上の画像は稚貝からカサネカンザシを削り落として味噌汁にしたものです。

 稚貝のウネウネを避ける下処理方法

生の常態で剥き身にした帆立稚貝(ベビーホタテ)
剥き身にした帆立稚貝(ベビーホタテ)を加熱
画像:「 剥き身にした稚貝を加熱する 」

帆立の稚貝はサイズが小さく、下処理する場合は数が多いですから、カサネカンザシを削り落とすとしてもけっこうな労力になります。また、そもそもあまり触りたくないという方もいるでしょう。
そんな時は、まず剥き身にしてしまってから加熱する方法が良いでしょう。

これなら茹で汁にカサネカンザシのエキスが出ることもないので、帆立稚貝の身にそのエキスが染み込むということもありませんし、カサネカンザシを削り落とすよりは剥き身にする方が手間としては楽です。

※剥き身にするやり方は1頁目で紹介していますのでご参照ください。

2.稚貝に付く生物や寄生虫

 とぐろ状のものはウズマキゴカイ

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付着する渦状の殻 画像:「稚貝に付着する渦巻き状のもの」

さて、帆立の稚貝に付着している白いウネウネしたものの正体は、カサネカンザシという多毛類の生物ということは既に述べた通りですが、カサネカンザシと同じ管棲多毛類の別の生き物も付着しています。

それが上の画像のとぐろを巻いた渦巻き状のものです。

帆立稚貝(ベビーホタテ)から削り取ったウズマキゴカイ 画像:「とぐろを巻いた白い外殻」

その渦巻き状の部分を削り取りました。

私は専門に研究しているわけではありませんので、たまたまカサネカンザシが渦を巻いたのではないかという点に関しては、正直言って分かりません。

しかし、帆立稚貝に付着しているものとしてポピュラーなのが、カサネカンザシウズマキゴカイであることは各資料などからも確かです。そう、とぐろを巻いているのは、管棲多毛類のウズマキゴカイであると思われます。

< 参照資料 >
「ホタテガイ豆知識」地方独立行政法人 青森県産技術センター

そしてこちらがウズマキゴカイの本体です。
カサネカンザシと同じ管棲多毛類であり、同じくカンザシゴカイ科に属するので本体は酷似しています。

上で述べた通り、研究者ではない私としては、たまたまカサネカンザシがとぐろを巻いていたという可能性も否定はできず、もしかしたらこれもカサネカンザシかもしれませんが、
いずれにしろ、帆立稚貝に付着している白い物体は管棲多毛類であるということになります。

 可愛い寄生虫ホタテエラカザリ

帆立稚貝(ベビーホタテ)の身に付くホタテエラカザリ 画像:「帆立稚貝の身」

次にご紹介するのは、帆立稚貝の殻に付着している生物ではなく、帆立の身に寄生している寄生虫です。

上の画像は一見すると普通に帆立の中身ですよね。
ウロや貝ヒモ、貝柱にオレンジ色の器官という風に捉えることもできると思います。

帆立稚貝(ベビーホタテ)の寄生虫ホタテエラカザリ 画像:「稚貝のエラに付くホタテエラカザリ」

しかし実は、このオレンジ色の部位は帆立の器官ではありません。

ホタテエラカザリという寄生虫です!
Σ( ̄ロ ̄lll)

帆立のエラの部分に寄生しており、観察してみると帆立自体の被膜に覆われているので帆立の器官の一部にも思えますが、そうではなく寄生虫です。私のイメージとしては、帆立稚貝の1パックの中に2~3個体ほど、このホタテエラカザリが付着している感じです。

ちなみに食べても人体に害は無いということなので、見落としてしまっても大丈夫ですが、発見したらピッと取り除いておくと良いでしょう。

< 参照資料 >
「ホタテガイの外敵」青森県水産総合研究センター増養殖研究所

帆立稚貝(ベビーホタテ)から取り除いたホタテエラカザリ 画像:「ホタテエラカザリ(ペクテノフィルス・オルナッス)」

「ホタテエラカザリ」という可愛らしい和名が付いていますが、その名の通り、帆立のエラを飾っているという意味合いです。 また、学名は「Pectenophilus ornatus(ペクテノフィルス・オルナッス)」と言い、これは帆立を愛する鮮やかな体色のものといったような意味合いです。

このホタテエラカザリの成体は、5葉に分かれた袋状のものからなっており、帆立のエラに寄生して帆立の血液を吸って生きています。

ちなみにこれらは全て雌です。では雄はどうしているのかと言うと、雌の体内に潜んでいるのです。そして雄は何を摂取して生きているのか現時点では不明なようです。興味深いですよね。
(。 ・O・)ホホウ…

 海草のような甲殻類ワレカラ

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付いているワレカラ 画像:「帆立稚貝に付く藻屑のようなもの」

再び帆立稚貝の殻に付着してるものに戻ります。
上の画像のような海草や藻屑みたいなゴミみたいなものも、帆立稚貝に付着しているのをよく見かけます。

しかし、これは海草などの植物ではありません。
れっきとした甲殻類です。

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付着していたワレカラ 画像:「稚貝に付いていた甲殻類」

稚貝の殻から外してみました。

やはり、海草などの藻屑に見えますよね。
(。´・ω・)ん?

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付いていたワレカラの胸脚 画像:「ワレカラの胸脚のアップ」

では、分かりやすい部分を見てみましょう。(解像度が低いですが…汗)

上の画像の丸で囲った部分が、昆虫のカマキリのカマみたいになっていますよね。
そう、これはこの甲殻類の胸脚になります。

ということで、こちらはワレカラという生き物です。

「え~?海草じゃないの?」
Σr(‘Д‘n)

と思われる方もいるかもしれませんが、海草などに姿が似ている甲殻類なのです。

ワレカラ Caprella kominatoensis 画像:「コミナトワレカラ」Wikipediaより

上の画像は、Wikipediaからお借りした「コミナトワレカラ」の画像です。
稚貝に付いていたものは、なんかもうボロボロで藻屑にしか見えませんが、上の画像を見て頂ければお分かりのように、植物ではなく動物であり、甲殻類に分類される生物なのです。
(σロ-ロ)ホホウ…

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付いていた抱卵したワレカラ 画像:「稚貝に付いていた抱卵したワレカラ」

こちらも全体的な作りや質感を見るに、やはりワレカラであると思いますが、この赤い膨らみは何でしょうか?
(´≧ω≦`)?

こちらはおそらく抱卵したワレカラの雌です。

ワレカラの雌は卵胎生保育嚢を持っています。この保育嚢の中で卵を孵化させますので、その保育嚢の部分に抱卵している状態だと思われます。

ちなみにワレカラは食材としては流通していませんが、食べると正に海老やカニのような甲殻類的な美味しさであるとのこと。今回は食べませんでしたが、次回発見した際には是非食べてみたいと思います。

 個虫が群体をつくるコケムシ

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付着するコケムシの一種? 画像:「稚貝に付着するコケムシ?」

続いてはこちら。
これまた海草かなんかに見えますが、おそらくコケムシの一種ではないかと思います。

やはり専門家ではありませんので断定することはできませんが、ちょっと硬めの質感と表面はザラザラつぶつぶ感がありました。その点から、やはりコケムシであろうと思われます。

Pectinatella magnifica 8568 画像:「オオマリコケムシの群体」Wikipediaより

謎の物体として時折り話題となる「オオマリコケムシ」もコケムシの一種ですが、コケムシとは群体生物である外肛動物で、小さな個体がたくさん集まって一つの大きな個体状になっている生物です。

群体となっている表面にはたくさんの小さな穴があり、その一つ一つに小さな個虫がいます。
上の稚貝に付いていた物体も表面につぶつぶ感があったので、コケムシの一種であったのだと思いますが、また発見した際には詳細に観察してみたいと思います。
∠(・`_´・ )

 幽霊に似ているユウレイボヤ

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付くユウレイボヤ 画像:「稚貝に付くデロデロした透明の物体」

そしてこちら。デロデロした透明感のある物体が帆立稚貝に付いていました。これもまた一見すると海草の類のように見えますが、おそらくユウレイボヤではないかと思われます。

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付いていたユウレイボヤ 画像:「帆立稚貝に付いていたユウレイボヤ」

ベリベリと稚貝の殻から外してみました。透明の物体にはうっすらと器官のようなものも見えます。

ユウレイボヤとは、いわゆるあの海のパイナップルとも言われる「海鞘(ホヤ)」の仲間です。私個人はホヤは大好きですが、その独特の風味から好き嫌いは分かれる食材ですよね。

そしてこのユウレイボヤとは、夜間にぼんやりと光る姿が幽霊のようだということで、このような名前が付いています。また、帆立の養殖においては、大量に付着すると帆立の成長を阻害するとして問題にもなっています。

3.稚貝に付着した生物を食す

 稚貝に付いたフジツボと二枚貝

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付着したフジツボ 画像:「稚貝に付着したフジツボ」

帆立の稚貝に付着しているもので、管棲多毛類の他によく見かけるものとしてフジツボが挙げられます。

海辺の岩礁やテトラポッドなどにたくさん付着してるのをご覧になったことがある方も多いでしょう。
フジツボは甲殻類に分類され、大きく成長するミネフジツボなんかは高級食材として流通もしています。ということで、せっかくなのでこのフジツボを食べてみることにしました。
(。-ω-)ノ

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付着した二枚貝 画像:「稚貝に付着した二枚貝類」

また、時折りムラサキイガイなどの二枚貝が付着してることもあります。
ムラサキイガイとは、いわゆるムール貝のことでスペイン料理のパエリアなんかにもよく使われている食材です。

上の画像で言うと黒い方がムール貝白い方はイガイかなあと思うのですが、貝類は怖いのでよく分からないものを食べるのは遠慮しておいて、ムール貝だけ食すことにします。

※自然採取の二枚貝は毒性がある場合もあるので真似はしないでください。

 フジツボとムラサキイガイを食べる

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付着したフジツボ
帆立稚貝(ベビーホタテ)に付着していたフジツボを食す
画像:「酒蒸しにしたフジツボ」

小さいのであっという間に無くなってしまいますが、普通に美味しいです!
σ(~~~、)ムシャ ムシャ

これは今後、帆立稚貝を買ってフジツボが付いていたら、取り除いて集めたものを酒の肴にしたら良いかなあと思いました。

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付着していたムラサキイガイ
帆立稚貝(ベビーホタテ)に付着していたムール貝を食す
画像:「酒蒸しにしたムラサキイガイ」

次に同じく酒蒸しにしたムラサキイガイ(ムール貝)です。左の画像の根っこみたいなのが足糸です。これで帆立稚貝の殻などに付着しています。

味は当然ながら、お店などで食べるムール貝のお味です。
ただし、ムール貝は貝毒を自然排出するまでに時間を要するので、その点を考慮すると、検査を通って市場に流通しているものとは違うので、今後は特に食べなくても良いかなあという感想です。
≠( ̄-( ̄)

(流通している帆立稚貝と同じ場所で成長しているので大丈夫だとは思いますが…)

 稚貝よりも小さな帆立稚貝

小さな帆立稚貝(ベビーホタテ) 画像:「小さな帆立稚貝」

こちらは帆立稚貝のパックの中に、たまに紛れ込んでいる小さな稚貝です。模様や色が帆立とは違うのではないかと思われるかもしれませんが、これも帆立です。

帆立の殻の模様や色彩については前の頁にて解説しています。

2cmほどの真っ赤な帆立稚貝(ベビーホタテ) 画像:「2cmほどの真っ赤な稚貝」

年末年始に流通している稚貝は、3cmほどの小さなものが多いですが、それよりも一回り小さい稚貝です。
ということで、この小さな稚貝を食べてみることにしました。
(¯﹃¯*)

 小さな帆立稚貝を食べてみる

酒蒸しにした小さな帆立稚貝(ベビーホタテ)
酒蒸しにした小さな帆立稚貝(ベビーホタテ)を食す
画像:「酒蒸しにした小さな帆立稚貝」

他の稚貝と一緒に紹興酒と醤油で酒蒸しにしました。
帆立の旨味が充分に味わえて普通に美味しいです。小さい稚貝が入っていた場合は一緒に料理に使っちゃうと良いと思います♪
(๑•̀ㅂ•́)و✧

 付着期の小ちゃな赤ちゃん稚貝

帆立稚貝(ベビーホタテ)に付着した小さな稚貝 画像:「稚貝に付着した小さな稚貝」

私は帆立稚貝をよく購入していますが、こんなに稚貝が付着している稚貝は初めて見ました。
Σr(‘Д‘n)

帆立貝は卵からかえると浮遊幼生となって海中を漂い、およそ40日ほどすると付着期となり何かに付着します。この習性を利用し、採取器などに稚貝を付着させることは帆立の養殖でも行われます。

その付着期の稚貝は、やがて1cmほどに成長して落下期となり落下しますが、上の画像はその落下期のちょうど手前の状態でしょう。

帆立稚貝(ベビーホタテ)のサイズの比較 画像:「小さな稚貝のサイズ比較」

帆立稚貝は、もともと帆立の赤ちゃんと言えますが、この小ちゃな帆立稚貝は更に小さく、正に産後間もない赤ちゃんとでも言いましょうか。
上の画像の一番左の1cmにも満たない稚貝が、付着していた稚貝です。真ん中のものは上の項目で食べた赤い稚貝と同じくらいのサイズ。右側は普通に商品として購入した稚貝のサイズです。

帆立稚貝(ベビーホタテ)に小さな稚貝が大量混入 画像:「小さな稚貝がたくさん」

この小ちゃな稚貝は、普段は1パック中に1~3個入っている時もあるかなあ…という感じですが、何故かこの時に購入したものには大量に入っていました。
(;^△^)

まあ、せっかくなのでこの1cmにも満たない稚貝も食べてみようと思います。

 赤ちゃん稚貝は酒の肴にしてみた

帆立稚貝(ベビーホタテ)に混ざっていた小ちゃな稚貝
小さな帆立稚貝(ベビーホタテ)を酒蒸しにする
画像:「赤ちゃん稚貝を調理」

このように、小ちゃな赤ちゃん稚貝がけっこうたくさん入っていました。
これを2パック分集めて酒・醤油・みりん・生姜・鷹の爪で蒸し焼きにしました。
(。-ω-)ノ

酒蒸しにした小さな帆立稚貝(ベビーホタテ)
酒蒸しにした小さな帆立稚貝(ベビーホタテ)を食す
画像:「赤ちゃん稚貝を酒の肴に」

かなり小さいですが、それでもちゃんと帆立の味がします!
難点は小さすぎて食べるのが面倒臭いということでしょうか。
(;´▽`A``

しかし日本酒をちびちびと呑みながら、ぽつぽつ味わうには良い感じだと思います。
食べるのが面倒な場合は、普通にお味噌汁の出汁として使用してしまうのが良いでしょう。

4.稚貝からの除去物の利用法

 飼育ペットの餌にする

カブトニオイガメとドジョウ 画像:「カブトニオイガメのてんてんちゃん」

帆立稚貝から除去したカサネカンザシやフジツボなどの付着生物。何となく勿体無いので何かに利用できないかと考えまして、我が家の「てんてんちゃん(カブトニオイガメ)」の登場となりました。

カブトニオイガメは頭部が大きいのが特徴で、貝類を食べさせることで更に頭部が大きくなると言われており、それを目指す飼育者の方もいます。
貝を殻ごと食べますので、カサネカンザシやフジツボも殻ごと食べるのではないかと思い、おやつに上げてみることにしました。

帆立稚貝(ベビーホタテ)を食べるカブトニオイガメ
フジツボやカサネカンザシを食べるカブトニオイガメ
画像:「バリバリと食べるてんてんちゃん」

殻が割れていた帆立稚貝、除去したカサネカンザシやフジツボを水槽に入れると、てんてんちゃんはバリバリモシャモシャと美味しそうに食べていました。
(*´艸`)。o○

ということで、我が家では帆立稚貝を購入した時は、てんてんちゃんもその恩恵に預かれることとなりました。

また、他の多くの水棲生物のペットちゃんたちも、カサネカンザシやウズマキゴカイ、フジツボ、小ちゃな稚貝などを殻ごとではなく、中身を取り出して柔らかい剥き身の状態にすれば、おやつに利用できるのではないでしょうか。

※私は生物学者ではありませんので、飼育している生体に与える場合は自己責任でお願いします。

 釣り餌に利用する

クロダイ(チヌ) 画像:「クロダイ(チヌ)」photo ACより

ペットの水棲生物の餌にするのと同じ方向性の利用法として、釣り用の餌や撒き餌としても利用できるのではないでしょうか。

釣をする方はムラサキイガイやフジツボなどを現地で採取して、それを餌として使うこともありますので、帆立稚貝に付着していたものを釣りに行く時までに冷凍しておいて使うというのも一つの手。
カサネカンザシやウズマキゴカイの本体も、針に刺して餌にできると思いますし、撒き餌にしてみても良いのではないでしょうか。ワレカラなんかも使い途がありそうですよね。

ということで、釣をされる方はお試ししてみてはいかがでしょうか。
(;`―´)o/ ̄ ̄ ̄ ̄~>゚))彡

稚貝の付着物は自然の恵みの証し

帆立稚貝(ベビーホタテ)

帆立稚貝には、白いウネウネしたカサネカンザシやウズマキゴカイ、その他にもコケムシやワレカラ、フジツボに二枚貝などなど、色々と付着していますが、それもある意味で自然の恵みである証しということがきます。
毛嫌いせずに、是非ともご家庭の食卓で使ってみてください。

そして私個人としては、カサネカンザシがびっしりと付いていても、それを除去するコストを省いている分だけ安く購入できるならば、カサネカンザシ付きで販売してもらう方が良いなあと思います。
(*´∀`*)