春先の山菜シーズンが終わる頃に店頭に出回ってくるのが梅です。
この生の梅を使った自家製の梅酒は晩酌や宅呑み会には最高の贅沢を味わえる逸品です。また、梅酒を作るのと同じ工程でブランデー梅酒を作ることもでき、これもまた絶品!
Σ(ノ≧ڡ≦)オイシイヨ
ということで、本記事では梅酒作りの基本を図解で分かりやすく解説していきます。まだ梅酒を作っったことが無い方も今年は是非、自家製の梅酒に挑戦してみてはいかがですか?
梅仕事の情報 4/6頁
[4頁] 梅酒作りの基本
[5頁] 梅シロップの作り方-coming soon-
4頁目の概要
- 基本の梅酒やブランデー梅酒の作り方を図解で詳しく解説。
梅酒作りのはじめに
必要なものを先に揃える
すぐに梅酒を作りたい方は 「作り方」へ
先に必要な道具・材料を揃えておく。
梅は意外と早く熟します。
梅を買った後に、保存容器は明後日買おうとか氷砂糖は明日の買い物ついでに買おうとか、ちょっと油断しているとアッという間に熟してしまうので、必要なものは梅を買う前に揃えておくのがおすすめです。
Point!
- 梅酒は青い状態の青梅を使うのが基本。
- ただし熟した梅でも梅酒を作ることはできます。
また、全てを同時に買おうと思ったらかなりの重量になります。車で買い出しやネットショッピングなら別ですが、普段の買い物で安いお店を見つけて少しづつ買い集めておくと楽ですよ。
梅酒作りに必要なもの
梅酒作りに必要なものは以下の通りです。
- 生の梅
- 氷砂糖
- アルコール類
- 保存容器
Point!
- 氷砂糖以外の砂糖でも作ることはできますが、ゆっくりと溶けていく氷砂糖が適しています。
- アルコールはホワイトリカーを使うのが一般的ですが、その他のお酒で作ることもできます。
- 20度以上のお酒を使わないと酒税法により違法となります。
梅酒作りの材料の分量
梅酒作りに使う材料の分量は
梅「1」:氷砂糖「0.5」:酒「1.8」
梅が1kgなら、氷砂糖は500g、酒類が1.8Lとなります。作りやすい量での分量と対応する容器のサイズを下記の表にまとめていますので、ご参考にして下さい。
< 梅酒の材料の分量 > | |||
---|---|---|---|
生梅 | 氷砂糖 | 酒類 | 容器 |
500g | 250g | 900ml | 2L |
1kg | 500g | 1.8L | 4L |
2kg | 1kg | 3.6L | 8L |
Point!
- 梅酒に使う氷砂糖の量は、梅の50%~80% が目安です。上記の表はすっきりした甘さの50%で記載。
梅酒作りの容器サイズの選び方
梅酒の容器は梅の4倍が目安。
- 左上の画像「梅1kg:容器4L」
- 右上の画像「梅500g:容器2L」
画像の梅酒は氷砂糖50% のレシピです。氷砂糖80% 使用でギリギリくらいになるかと思います。上の表と併せて保存容器のサイズを選んで下さい。
梅酒作りの流れを確認
梅酒用の容器を洗浄・消毒します。
青梅のアク抜きを行い、洗浄します。
青梅のヘタを取りながら、傷モノなどを選別します。
酒類・砂糖を使い青梅を漬けます。
熟成させた後、仕上がった梅酒を瓶詰めして完成です。
Start!
- それでは以下からは、梅酒作りの詳細をご紹介していきます!
自家製梅酒の作り方
梅酒の保存容器を消毒
Point!
- ガラス瓶をいきなり熱湯に入れると割れる原因になるため、水から火にかけていきます。
- 鍋の底に布巾を敷いておくと瓶の保護になります。煮沸消毒の詳細は下記リンクから。
- PET樹脂などの保存容器は熱湯で変形してしまうので、よく洗った後は乾燥させ焼酎で中を拭いて消毒して下さい。
【自家製瓶詰めを作る】食品を常温で長期保存する方法を解説
※上記の記事は旧デザインのページとなります。
※下記注意事項を要参照
Point!
- 熱湯消毒する場合はいきなり熱湯をかけると急激な温度変化で瓶が割れる可能性もあります。
- まず50℃くらいのお湯を回しかけて瓶を温めておくと急激な温度変化を防ぐことができます。
青梅のアク抜きと洗浄
Point!
- 暑い日に長時間水にさらしておくと一気に梅が熟してしまう事があります。
- 気温が高い日は水を変えながら水温を低く保ち、梅の様子を見ながらアク抜きしましょう。
Point!
- アク抜きをしないレシピもありますが、私は毎回アク抜きをしています。
青梅のヘタ取りと選別
Point!
- 青梅のヘタを取ることで梅酒に雑味やエグみが入るのを防ぎます。
Point!
- 傷がある青梅を使うと濁りの原因になります。
- 傷モノの梅は、傷部分をカットして調理に使うことも可能です。
青梅の頑固なヘタの簡単な取り方
ここで、頑固でなかなか取れない梅のヘタを簡単に取る小技をご紹介。
上の画像のように指でつまんで取れるヘタ、爪楊枝で簡単に取れるヘタは良いですが、梅にビタっと張り付いていてなかなか取れないヘタもあると思います。
Point!
- 本当に大したことない小技ですが意外と役立ちます。
全然取れないー!ってヘタは、ヘタの真ん中に爪楊枝を軽く突き刺します。そのまま爪楊枝を抜けばスポっと簡単に取れます。
Point!
- 爪楊枝で梅に少し傷が付いたくらいなら大丈夫です。
青梅を酒と砂糖で漬ける
Point!
- 梅を投げ入れたり乱暴に扱うと傷みの原因になります。
最後にホワイトリカーやブランデーなどのアルコール類を注ぎ入れます。
Point!
- ホワイトリカーはクセがなく、梅のクリアな味を楽しめます。
- ブランデー梅酒の詳細は 下の項目 で。
Point!
- 残った氷砂糖は撹拌させている内に数日で溶け切ります。
梅酒を熟成させ瓶詰めして完成
Point!
- お好みにより、梅は取り出さずにそのまま入れ続けてもOK
- 梅を長期間入れておくことで種の成分なども抽出され、味や色も変化していきます。
梅を取り出すタイミングは?
梅酒は熟成されるほどにドンドン美味しく育っていきます。最低でも半年はおきたいところ。1年経てば梅の成分が十分にお酒の中に溶けだし、コクがありまろやかな美味しさになります。
- 熟成は最低でも半年
- おすすめは1年
※ライトな梅感を味わいたいなら3ヶ月くらいでもOK
6月に仕込めば半年後はちょうど12月でクリスマスや忘年会シーズンと重なり、ホームパーティーや宅呑み会の開催も多くなると思うので、せめてその時まで楽しみは取っておきましょう♪
(*´艸`)。o○ムフフ
自家製梅酒作り<応用編>
ブランデー梅酒の作り方
ブランデー梅酒の作り方は
使うお酒をブランデーにするだけ。
ただ、近場のコンビニやスーパーで手に入りやすいのは上の画像の「サントリー ブランデーVO」かなあと思いますが、この容量が640mlなんですよね。
ということで私の場合は、足りない分260mlをウイスキーで補填してブランデー(?)梅酒を作りました。
Point!
- 違う種類のお酒を混ぜ合わせることは例外を除いて違法です。
- ウイスキーとブランデーの混和はOKです。
しかし最近は梅酒作り用のブランデーも売っていますので、そちらを利用すると便利ですね。
色々なお酒や砂糖で梅酒を作る
ブランデー梅酒をはじめ、ウイスキーやテキーラ、シェリー酒に焼酎など、色々なお酒で梅酒を作ることができます。自分好みの梅酒に合うお酒を探してみるのも楽しいでしょう。
その際に、アルコール度数が20度以下のお酒を使用すると酒税法により違法となるのでその点をご注意下さい。
また、氷砂糖以外に黒糖などを使ってみるのも面白いですね。
Point!
- 35度以上のお酒が梅酒作りに適しています。
- 無味無臭のホワイトリカーと違い、他のお酒はお酒自体の味によって梅酒の味の方向性を変えることができます。
- 黒糖も氷砂糖のように塊りになっているので徐々に溶けていくため、梅酒作りに向いていると言えます。
まとめ
自家製の梅酒で楽しい家呑み
本記事でご紹介したレシピはあくまでも一例。
梅酒の作り方は地域やご家庭によって様々あり、これだけが正解ということはありません。毎シーズン色々と試しながら自分好みの梅酒の作り方を模索していくのも楽しみのひとつと言えます。
ロックやサワー、水割りなど色々な呑み方で楽しめる梅酒。その仕上がりの味を想像しながら梅酒作りにトライしてみて下さい!
(๑•̀ㅂ•́)و✧
まとめのPoint!
- 梅を買う前に必要なもの揃えておく
- ホワイトリカー以外のお酒でもOK
- 20度以上のアルコールを使う
- 熟成は1年がおすすめ
【割り梅の甘露漬け】カリカリ食感の青梅和スイーツの作り方