【目次】自家製瓶詰めの作り方
- 1.< 自家製瓶詰めを作るための下準備 >
- 3.< 食品を瓶詰めする >
- 4.< 常温で長期保存できる >
- 5.< 瓶詰めに失敗した場合は? >
【自家製瓶詰めを作る】
食品を常温で長期保存する方法を解説
自宅で作る瓶詰めというとポピュラーなのはジャムですよね。もちろんジャム以外にも色々なものを自分で瓶詰にすることはできます。
ジャム同様に自分で作った加工食品をはじめ、例えば季節ごとに出回る旬の食材を瓶詰めしておけば常温で長期保存が可能な上、1年中いつでも好きな時に季節の食材を楽しむこともできます。
それ以外にも、自分で食材から準備することで安く仕上げることができ、更には自分で作っているので変な薬品や保存料などを使っていないという安心感を得ることもできますよね。
ということで、自家製の瓶詰めを作るための下準備、そして瓶詰めを作る工程を図解で分かり易く解説していきます!ヾ(≧∀≦)ノ
※ただし使う食材によっては瓶詰めであっても冷蔵で保存して下さい。
まずは手頃なサイズの瓶を用意しましょう。ホームセンターなどで150円くらいから売っていますので、【 フタにパッキンが付いている瓶 】を準備します。
パッキンとは、上の画像のフタ部分にあるゴム状のシールです。密閉性を高めるために付いています。
瓶のサイズに関しては詰める食品の量はもちろん、煮沸消毒する際にドップリと鍋に浸すので、自宅にある鍋のサイズも考慮すると良いでしょう。 また、瓶詰めなら常温で保存できるとは言っても、一度開封したものは基本的に冷蔵での保存となるので、大サイズのものよりは数回で使い切れる小~中サイズがおすすめです。
食器用洗剤を使って瓶とフタを奇麗に洗います。瓶はこの後で煮沸消毒しますが、フタの方は洗ったら水気を切ってこのまま乾かしておきます。
瓶が入るサイズの鍋の底に布巾を敷き、その上に瓶を乗せます。
瓶がすっかりかぶるくらいに水を入れ、鍋を火にかけます。
鍋のお湯が沸騰したら、10~15分間かけて煮沸消毒します。
煮沸消毒が終わったら、菜箸やトングを使い、瓶を取り出します。
キッチンペーパーなどを使い、取り出した瓶の水気をサッと拭き取ります。
余熱によって、そのまま乾燥させます。
瓶が乾いたら、これで自家製瓶詰めの下準備は完了となります。
念の為にフタも熱湯消毒したいという場合は、沸騰する前の80℃くらいの状態で4分ほど消毒します。
さて、瓶の煮沸消毒が終わったら、いよいよ食品を瓶に詰めていきます。
ここでは例として、春の山菜である「筍(たjけのこ)」を使った瓶詰めを解説していきます。基本的には他の食品もやり方は同じ。
その他、別途で色々な食材、加工食品の瓶詰めのレシピも用意していますので(準備中)、そちらも併せてご参照下さい。
※筍に関しては、上のリンク先を参照にしてアク抜きを済ませておいて下さい。
お好みで瓶詰めしやすいような形に食材をカットします。
鍋にたっぷりの水と、瓶詰めする食材を入れて沸騰させます。
2で熱くした食材を瓶の8分目から9分目まで詰めます。
鍋で沸騰させたお湯を瓶の8分目から9分目まで注ぎます。
食材と熱湯を入れたらフタを閉めます。この際にフタをギッチギチに閉めないようにしましょう。
食材の隙間などに空気があるので、ちょっと揺すって上に集めます。
瓶が入るサイズの鍋にすのこなどを敷き、お湯を沸騰させます。
沸騰したお湯に食材を詰めた瓶を浸けて5~8分ほど火にかけ、瓶の内圧を上げます。
瓶の中が充分に高温になったら、瓶を鍋から取り出します。
フタを少しづつゆるめていくと内圧が上がった瓶内から空気が逃げ、「シュッ」と音がしますので、すぐにフタをキツく閉め直します。
キツくフタを閉めた瓶を、9の熱湯の中に再び入れます。このまま40~60分ほど瓶の中を煮沸消毒します。
火傷に注意して瓶を取り出し、そのまま常温で冷ましていきます。
瓶が冷めたら、脱気が成功しているか確認しましょう。
上の画像の左側は普通の瓶の状態です。右が脱気したものです。微妙で分かりづらいかもしれませんが、フタの上に置いた竹串をご覧下さい。
右の脱気したものは、フタの中央が凹んでいます。脱気が成功していれば、温度が冷めて瓶内の気圧が下がると、この様にフタがヘコみます。
煮沸消毒した瓶を使い、腐敗の原因となる瓶内の空気を脱気で抜いて真空状態にし、更に瓶に詰めた食材を熱湯で殺菌・滅菌する事で、瓶詰めは常温での長期保存が可能となります。
作った瓶詰めはシンク下の収納や地下の倉庫などといった冷暗所に保存しておきましょう。ちなみにそこまで冷暗所でなくとも、わたしの場合はリビングに酒類と共に常温で夏場もそのまま保存していますが、 特に問題はありませんので、直射日光がガンガンに当たるような場所でなければ大丈夫でしょう。
瓶詰めなら常温で長期保存ができるとは言っても、使う食材によっては冷蔵で保存した良い場合もあります。乳製品を使ったものや、痛みやすい食材は冷蔵庫で保存しましょう。
わたしも専門家ではないので、具体的にこの瓶詰めは「冷蔵」、この瓶詰めは「常温」と断言はできませんが、スーパーなどに並んでいる瓶詰めの販売状態を参考にすると良いと思います。
また、わたしが個人的にレシピを上げている瓶詰めの食材に関しては、自分で作り、自分の舌で常温での保存状態を確認していますので、そちらも参考にしてみて下さい。
フタが凹まず、脱気に失敗したという場合は以下の事が考えられます。
「脱気の工程での失敗」
「瓶自体の不良」
瓶自体の不良だった場合は、また同じ工程を繰り返しても無意味になるので、とりあえず他の瓶に替えてもう一度チャレンジしてみた方が無難かと思います。
もしくは、「もうイヤだ~」という時は、瓶詰めを諦めて、そのままその食材を料理に使ってしまうと良いでしょう。(;∇;)
脱気に失敗し、腐敗の原因となる空気が瓶内に残っていた場合や、消毒による殺菌・滅菌がきちんとできていなかった場合、そのまま気づかずに放置しておくと瓶内で腐敗が進みフタが膨らんできます。
このフタが膨らんでいる現象が起こってしまった場合は、残念ですが中身は破棄しましょう。_| ̄|○
ガク
※瓶詰めの腐敗実験中。実験終了次第、画像をアップします。
自分で瓶詰めを作り出すと、色々な瓶詰めを試したくなります。
季節の食材を一年中いつでも使えるという事は、料理の幅が広がります。また、ジャムなどをたくさん作ってそれを瓶に小分けして保存しておけば、一回分の労力でその後は楽ができますよね♪
更には常温で長期保存できる瓶詰めは、非常食的な使い方なんかもできるでしょう。
このように自家製の瓶詰めは食卓を豊かにしてくれますので、是非みなさんも時間がある時にチャレンジしてみて下さい!(*・ω-)b