「帆立の稚貝(ちがい)」は殻に付いてるウネウネした物体が、何だか気持ち悪い、調理が面倒臭そう。
…などの理由から敬遠されてしまい勝ちなようです。
しかし帆立稚貝の下処理や食べ方は、とっても簡単!
という事で、帆立稚貝の保存方法や、白いウネウネの処理方法も併せて解説していきます。
(`・ω・´)ゞ ビシッ!
帆立稚貝(ベビーホタテ)の情報 1/8頁
[1頁] 稚貝の食べ方・下処理・保存
[8頁] 帆立稚貝の長期での保存法(coming soon)
1頁目の概要
- 帆立稚貝の食べ方の基本を紹介!
帆立稚貝の下処理前の準備
下処理の大まかな流れの確認
この工程は任意。削り取らなくともOK
3種類の洗い方を紹介。
用途に合わせ5種の加熱法を紹介。
殻から身を外して剥き身にする。
以上で一般的な下処理は終了。これで調理に使ってOK。
以下からは任意の工程。
苦味があるので取る。
丁寧に処理するなら不要物を取る。
洗って水気を取り終了。
Start!
- それでは以下からは、下処理の詳細をご紹介していきます!
帆立稚貝は砂抜きが不要!
アサリなどは砂抜きが必要ですが、
帆立稚貝の砂抜きは必要ありません。
( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ ) ラクチン♪
Point!
- 帆立の成貝も砂抜きは不要です。
殻の付着物を除去する(任意)
Point!
- 包丁を使うと刃が痛むのでカッターがおすすめ。
- カッターは大きめの厚手の刃のものが使いやすい。
- 安全のため軍手をしましょう。
除去した方が見栄えが良い
味噌汁や酒蒸しでは貝殻ごと皿に盛りますが、付着物がキレイに取り除いてあった方が見た目が良くなり、食べる側も気持ちよく味わえます。
除去しなくともOK
稚貝を剥き身にして使う料理なら、「貝殻の見た目」は何も関係ないので、わざわざ手間をかけて除去しなくても大丈夫です。
※白いウネウネした付着物は、一般的には除去せずにそのままで調理することが多いです。ただし医学的な見地からのアレルギー等は分かりかねますので、心配な方や、心理的に嫌という方は工程に沿って取り除いて下さい。
帆立稚貝の洗い方3種類
Point!
- 簡易的で最も簡単な方法。
- 1個ずつ洗うのが手間な小さいサイズの稚貝におすすめ。
- ゴム手袋を使った方が安全です。
Point!
- サイズが大きい稚貝は、③の「タワシ洗い法」がおすすめ。
Point!
- 泥や海藻クズなど汚れが付着しています。
- 貝殻の内側も流水で洗い流しましょう。
帆立稚貝を洗う際の注意点
帆立の稚貝の「貝殻の端の部分」は意外と鋭利です。
素手で洗っていると、指や手の平に小さな切り傷、擦り傷ができてヒリヒリする場合もあります。下手するとザクッと切れる可能性も。
(||゚Д゚) ヒィィィ
Point!
- 殻が鋭いのでゴム手袋の使用が無難です。
- 素手で洗う際には十分に注意を払って下さい。
帆立稚貝を加熱する方法5種
用途に合わせて加熱方法を選ぶ
帆立稚貝の加熱方法を5種類ご紹介しますので、ご自身のニーズに合った方法をご参考下さい。(*・ω-)b
グッ!
①お湯から茹でる
一番お手軽で簡単な方法。
②水から茹でる
茹で汁には旨味あり。
③蒸す
無駄に旨味が流れ出ない。
④そのまま調理
殻ごと料理に使う場合。
⑤剥き身にして加熱
白いウネウネを避けたい場合。
①【お湯から茹でる】
Point!
- 目を離すと、すぐに吹きこぼれてしまうので注意しましょう。
お湯に入れるだけで簡単
身が自然と取れるので楽ちん
②【水から茹でる】
茹で汁に旨味がある
茹で汁を出汁として活用できる
③【蒸す】
無駄に旨味が流れ出ない
滲み出た汁は濃厚な出汁になる
蒸し器が無い場合の代用
蒸し器が無い場合は、上の画像の方法で代用できます。
普通の鍋での蒸し方
鍋の中に器を入れ、その器の半分以下の水位にし、器の中で稚貝を蒸します。
蒸し煮の方法
鍋底から1cm程度まで水を入れ、少ない水で稚貝を蒸し煮にします。
Point!
- どちらの方法も鍋には蓋をして蒸して下さい。
- 蒸し煮にする際は、水分が蒸発してしまって焦げないように注意しましょう。
蒸した後の出汁の下処理
Point!
- そのままではゴミや汚れがあるので濾して使います。
- 水から茹でた場合の茹で汁も、同様に漉して使いましょう。
④【殻ごと調理する】
酒蒸しや味噌汁など、殻付きで料理する場合は、キレイに掃除する工程が終わったら、そのまま殻が付いた状態で調理すればOKです。
工程を1つ省けるので楽
殻付きなので見た目が映える
Point!
- 殻ごと調理する料理では、そのままウロも食べることが多いです。
- 成貝ではなく稚貝であれば、ウロの貝毒は問題ないと言われています。
⑤【剥き身にしてから加熱】
「白いウネウネと一緒に茹でるのがキモい!」
「削り取るのもグロくてムリ!」ヾ(。>﹏。)ノ゙ ムリ~~
そんな方は、まず剥き身にしてから加熱する方法をおすすめします。
剥き身にする手順
とにかく白いウネウネが嫌ならコレ!
剥き身にするポイント
Point!
- 剥き身にする際に、ウネウネが付いた貝殻に触る事になりますが(汗、そこは軍手などを使い、我慢しましょう。
帆立稚貝の剥き身とウロの処理
そもそも稚貝のウロは食べれる
帆立の稚貝の「ウロ」とは身に付いている黒い丸い部分です。
ウロは食べることができます。店頭に並んでいるものに関しては、毒性の心配もありません。
Point!
- 稚貝ではなく成貝となった帆立のウロは食べれません。
稚貝のウロを処理する選択
「稚貝のウロが食べれる」ということは前述した通りですが、ウロには苦味があります。また、料理のビジュアルによっては、真っ黒な見た目があまり宜しくない場合もあるかと思います。
更に帆立稚貝にはウロの他に「エラ」もあります。このエラはほぼ無味ですが、ムニュムニュして食感が良くありません。
Point!
- 味や見た目にこだわるなら、ウロやエラは処理しましょう。
- 殻ごと調理する料理は処理せずそのままでOK。
小さい稚貝のウロはそのままで
上の画像から分かる通り、稚貝は大きさにバラつきがあります。
指先サイズくらいの小さな稚貝のウロを処理すると、身がボロボロになったり、可食部分が少なくなってしまうこともあります。
そのような小さいサイズの稚貝は当然ながら、ウロやエラも非常に小さいので、味にもそれほど影響はしません。そのまま調理に使っても良いでしょう。
Point!
- 小さいサイズの稚貝ならウロもエラも気にならない。
- 大きめサイズの稚貝は処理するのがおすすめ。
ウロの処理方法
Point!
- 身は、手でポロポロと殻から取り外せます。
- ウロも指でプチっと、ちぎり取れます。
Point!
- ウロの残りカスなどを洗い流します。
剥き身とウロ処理のコツ
剥き身にする際や、ウロの処理に関して、ありがちな失敗例を参考に対処法と解決策をご紹介します。
(σゝ∀・)σ
殻から身が取れない
加熱時間が短時間だと殻から身が外れにくくなります。その場合は手では取りづらいので、貝ベラやナイフを使って取り外しましょう。
ウロがうまく取れない・破れる
加熱時間が短いとウロが凝固しきっていないので、破れやすい状態になっています。破れてしまった場合は、汚れを拭い取って洗い流しましょう。
Point!
- 加熱時間を長めにすることでこの2つの問題は解決します。
- 「蒸し」に比べると「茹でる」方が、貝柱が殻から外れやすいです。
エラなどを処理する(任意)
Point!
- 一般的にはウロを取り外した段階で処理終了となっています。
- 大きめの稚貝や、味にこだわる場合はエラも処理しましょう。
その他の不要物も処理(任意)
Point!
- 丁寧に処理するなら、これらも取り去るのが良いでしょう。
- 全て取り去ったら、身を水洗いして水気を拭き取って下さい。
帆立稚貝がベビーホタテに!
さあ、これで白いウネウネしたやつなんかが付いている小さい帆立の稚貝が、普通に「ベビーホタテ」として販売している状態になりました。
炊き込みご飯やカレー、かき揚げなどなど、色々な調理に活用してください♪╭(๑•̀ㅂ•́)و
Let's try!
帆立稚貝の冷凍・冷蔵での保存
帆立稚貝を冷蔵で保存する
Point!
- 冷蔵した稚貝は2~3日で使い切りましょう。
- 生きたまま保存する際は、冷蔵室では冷え過ぎるので野菜室で保存しましょう。
- また、その際には表示の消費期限内には下処理を済ませましょう。
帆立稚貝を冷凍で保存する
Point!
- アルミトレイは熱伝導率が良いので、素早く冷凍できます。
Point!
- 帆立稚貝の表面を氷膜で覆うことにより、冷凍時に酸化することを防ぐことができます。
冷凍した稚貝の使い方
Point!
- 冷凍したものは1ヶ月を目安に、長くても3ヶ月で消費しましょう。
処理前に殻ごと冷凍・使い方
Point!
- 冷凍する前に洗っていなければ、加熱する前に一度洗いましょう。
- 冷凍していても、水から、お湯から、酒蒸しなどで口は開きます。
coming soon
まとめ
安くて旨い帆立の稚貝はお宝!
帆立の稚貝の下処理は、難しい捌きなども無く「洗って加熱するだけ」なので、とっても簡単!しかもお得なお値段で帆立の旨味を味わうことができます。
という事で、帆立の稚貝を是非ともご家庭の食事でも使ってみてはいかがでしょうか?おすすですよ♪٩(●˙▿˙●)۶
オススメ~!
まとめのPoint!
- 下処理の3工程
洗い 加熱 ウロ取り - 買ってきたままで冷蔵・冷凍もOK