帆立稚貝の食べ方・下処理・保存方法

【帆立稚貝(ベビーホタテ)の食べ方】 1/4頁
ウロの処理や洗い方・保存や冷凍

ベビーホタテ(帆立稚貝)

冬から春にかけて多く出回るのが「帆立の稚貝(ちがい)です。

この帆立の稚貝。スパーで見かけても、殻に付いてるウネウネしたものが何なのか分からないけど、何となく気持ち悪い調理が面倒臭そう、などなどの理由から敬遠されてしまい勝ちなようです。

しかしこの帆立の稚貝は、個人的には安くて美味しくて、とってもおすすめの食材です。

実は下処理も意外と簡単。ウネウネも基本的にそのままでOK。取り除くこともできます。

という事で、帆立の稚貝の食べ方や下処理の仕方、保存方法などなどを解説していきます。また、白いウネウネが嫌な方のための下処理方法も併せて掲載していますよ。
(`・ω・´)ゞ

1.殻をキレイに掃除する

 帆立稚貝の砂抜きは不要

帆立の稚貝は砂抜き不要

基本的に帆立貝は砂抜きは必要ありません。

帆立の稚貝に関しても同じ様に砂抜きは基本的に不要です。
これは「垂下式養殖」という帆立の養殖方法によるもので、海底に接することが無いので砂をかんでいないのです。また地撒き帆立の場合は海底に接していますが、出荷の際に砂抜きされている場合がほとんどです。

※垂下式養殖や地撒き漁業の詳細に関しては 2頁目 にて。

  • 砂をかんでいたとしても、茹でる工程で大体は落ちます。

 殻の付着物を除去する(任意)

【帆立稚貝の付着物】
ベビーホタテ(帆立稚貝)

帆立の稚貝には白いウネウネしたものや他の貝などが付着していることがあります。

1.【付着物の除去】
ベビーホタテ(帆立稚貝)に付着しているもの

気になる方は、これらをカッターやナイフを使い、削り落としてしまいましょう。

  • 刃物で付着物を削り落とす際は、怪我に注意し軍手等を着用すると良いでしょう。
  • 気にならなければ、この工程は省いてもOK。私も普段はそのまま使います。

< 白いウネウネに関して >
白いウネウネしたものや付着している他の貝は、除去せずにそのままで調理することが多いですが、医学的な見地からのアレルギー等は分かりかねますので、 もしそういった事が心配であるという方は、取り除いて下さい。
※白いウネウネの正体は3頁目にて公開中です。

帆立稚貝に付着しているウネウネの正体はコレ!!

 帆立稚貝を流水で洗う

2.【流水で洗う】
タワシでベビーホタテ(帆立稚貝)を洗う

手間はかかりますが、1個ずつタワシで洗えば丁寧に洗うことができます。

【洗い落とした汚れ】
ベビーホタテ(帆立稚貝)の洗い落とした汚れ

この様に、けっこうゴミや汚れが付着していますのでよく洗いましょう。

  • 素手で洗っても良いですが、擦り傷ができる場合もあるのでタワシがおすすめ。

 洗う際の注意点

ベビーホタテ(帆立稚貝)の鋭利な殻の端 画像:「 帆立稚貝の鋭利な殻の端 」

ちなみに帆立の稚貝の貝殻の端の部分は、意外と鋭利になっています。

貝を洗う場合は、貝殻同士をゴリゴリとこすり合わせて洗うのは基本ですが、帆立の稚貝の場合は素手で洗っていると見えないほどの小さな傷が、指や手の平にできてヒリヒリすることもありますので注意しましょう。

そういった理由から、個人的には帆立の稚貝に関してはタワシ洗いを推奨します。また、付着物を除去する場合も、殻で手を切ったりしないように気を付けましょう。

【 こすり洗い 】
ベビーホタテ(帆立稚貝)を流水で洗う

貝殻同士をゴリゴリとこすり合わせながら流水で洗うのが貝の洗浄の基本ですが、帆立の場合は手に擦り傷ができる場合も。

【 ゴム手袋の活用 】
ゴム手袋でベビーホタテ(帆立稚貝)を洗う

手で洗う場合は、厚手のゴム手袋などを活用すると良いでしょう。

  • 豪快な方は素手で洗っても良いですが、想像以上に切り傷、擦り傷ができる可能性があります。

2.稚貝を加熱する

 帆立稚貝はお湯から茹でる

3.【お湯を沸かす】
ベビーホタテ(帆立稚貝)はお湯から茹でる

鍋に水を入れて火にかけ、お湯を沸かします。

4.【稚貝を入れる】
ベビーホタテ(帆立稚貝)を茹でる

沸騰したらキレイに掃除した帆立の稚貝を投入します。

  • お湯から茹でることで、稚貝の表面がすぐに固まるので、旨味が身に閉じ込められます
  • 茹で汁を活用する場合は水から入れます。詳細は下記にて。
5.【貝が開く】
ベビーホタテ(帆立稚貝)はお湯に入れると貝が開く

沸騰したお湯に稚貝を入れると、すぐに殻が開きます。

6.【茹でる】
ベビーホタテ(帆立稚貝)を2分間茹でる

そのまま2~3分ほど茹でます。

  • 殻のウネウネが気持ち悪いけど、取り除くのも面倒臭い、でもそのまま茹でたくないという方は、包丁やナイフを使って殻から稚貝の身を取り出して、身だけを2~3分ほど茹でましょう。身の外し方は下の項目に画像を載せています。
7.【鍋から上げる】
ベビーホタテ(帆立稚貝)は茹でてザルに上げる

茹で終わったら、ザルなどに上げます。

【身がはずれている】
ベビーホタテ(帆立稚貝)が殻からはずれている

稚貝の身は、ほとんど殻からはずれています。

  • 熱湯に稚貝を入れると、身が殻からはずれます。
  • この後はウロを取り除きます。次の工程へ移動

 帆立稚貝を水から茹でる場合

【水に入れる】
ベビーホタテ(帆立稚貝)を水から茹でる

鍋に水を入れ、洗った稚貝を投入して火にかけます。

【茹でる】
ベビーホタテ(帆立稚貝)を茹でる

アクをすくいながら、中火で茹でていきます。

  • 水から稚貝を入れることで、汁にも旨味が出ます。
  • 茹で汁は活用するので、ついでにアク取りもしておきましょう。
【口が開く】
口が開いたベビーホタテ(帆立稚貝)

お湯が湧いてきて、貝がパクっと口を開いたらOKです。

【茹で汁を取り置く】
ベビーホタテ(帆立稚貝)を下処理した茹で汁

茹で汁は旨味たっぷりの「お宝」です。

  • 茹で汁の底には、洗い切れなかったゴミや汚れが沈殿していますので漉して使います。
  • 茹で汁は冷凍保存してもOK。色々な料理に活用できます。
  • この後はウロを取り除きます。次の工程へ移動

 帆立稚貝を茹でる際の注意点

【吹きこぼれに注意】
ベビーホタテ(帆立稚貝)の茹で汁

目を離すと、すぐに吹きこぼれてしまうので注意しましょう。

【鍋の大きさ】
ベビーホタテ(帆立稚貝)の茹で汁を使った炊き込みご飯

ちなみに貝の口が開くと、ガッサリと嵩(かさ)が増えます。

  • 吹きこぼれに注意して目を離さないでおきましょう。
  • 嵩が増える分だけ、鍋の大きさはある程度の余裕をみておくと良いでしょう。

 稚貝を殻付きで調理する場合

ベビーホタテ(帆立稚貝)の茹で汁を使った炊き込みご飯
ベビーホタテ(帆立稚貝)の茹で汁を使った炊き込みご飯
画像:「帆立稚貝の酒蒸しや味噌汁」

例えば、酒蒸しや味噌汁など、殻付きで料理する場合は、上記の「1.キレイに掃除する」の工程が終わったら、そのまま殻が付いた状態で調理しましょう。

味噌汁や酒蒸しなど、殻付きのレシピなどは4頁目にて。
Σd(・ω・´)グッ!!
[4頁] 帆立稚貝(ベビーホタテ)レシピ集

  • 味噌汁や酒蒸しなど殻ごと調理する料理では、そのままウロも食べることが多いです。
  • 成貝ではなく稚貝であれば、ウロの貝毒は問題ないとも言われています。
  • 稚貝の貝毒に関しては、次の頁に詳細を載せています。

 ウネウネが嫌だという場合

白いウネウネしたものと一緒に茹でるのが嫌!
削り取るのも何か気持ち悪い!

ヾ(。>﹏<。)ノ゙

そんな方はまず剥き身にしてしまうと良いでしょう。

【上下に付いている貝柱】
殻にくっついているベビーホタテ(帆立稚貝)の貝柱

生の状態で剥き身にするには、上下の殻にくっついている貝柱を外します。

【貝柱がくっついている部分】
ベビーホタテ(帆立稚貝)がくっついている部分

貝柱は画像の赤丸で囲んだ当たりについています。

【貝柱を外す】
ベビーホタテ(帆立稚貝)の貝柱を外す

包丁やナイフを使って、上下の殻に付いている貝柱を外します。

【殻が閉じている場合】
殻をピッタリと閉じているベビーホタテ(帆立稚貝)

殻がピッタリと閉じている時は、空き間から刃を挿し込んで貝柱の辺りを狙って外します。

  • 剥き身にしたら熱湯に入れ、1分半~2分ほど茹でます。
  • 殻から外して剥き身にしてから茹でれば、ウネウネが嫌な方も大丈夫ですよね。

3.剥き身にする・ウロの処理

 ウロ(黒い部分)を処理する

8.【剥き身にする】
殻から外したベビーホタテ(帆立稚貝)

殻から身を外して、剥き身にします。

9.【ウロを取る】
ベビーホタテ(帆立稚貝)の中腸腺

黒い部分がウロ(中腸腺)ですので、もぎ取ります。

  • 身は、道具を使うことなくポロポロと手で殻から取り外せます。
  • ウロも指でプチっとちぎり取れます。
  • ウロ(中腸腺)は貝毒が溜まる場所で苦味があります。

 帆立稚貝の下処理の仕上げ

10.【洗浄する】
剥き身にしたベビーホタテ(帆立稚貝)を洗う

ウロを取り除いた稚貝を流水で軽く洗います。

11.【水気を取る】
洗ったベビーホタテ(帆立稚貝)の水気を取る

洗ったらキッチンペーパーなどで水気を拭き取ります。

  • 魚介類に付いている腸炎ビブリオは真水に弱い性質があります。

 帆立稚貝がベビーホタテに

下処理が終わった帆立の稚貝(ベビーホタテ) 画像:「 下処理済みの帆立の稚貝 」

さあ、これで白いウネウネしたやつなんかが付いている小さい帆立の稚貝が、普通に「ベビーホタテ」として販売している状態になりました。炊き込みご飯やカレー、かき揚げなどなど、色々な調理に活用してください♪

ちなみに帆立の稚貝を使ったレシピは4頁目にて公開中です。
(σゝ∀・)σ
[4頁] 帆立稚貝(ベビーホタテ)レシピ集

そして冷蔵・冷凍保存の方法は↓下の項目で解説します。

4.稚貝の保存方法・冷凍保存

 帆立稚貝を冷蔵で保存する

【冷蔵保存】
ベビーホタテ(帆立稚貝)の冷蔵保存

全て処理が終わった稚貝は、保存袋などに入れて冷蔵保存し、適宜料理に使いましょう。

【そのままで保存】
ベビーホタテ(帆立稚貝)をそのまま冷蔵

加熱前にそのまま保存する場合は、トレーに濡らしたキッチンペーパーを敷き、新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。

  • 冷蔵の場合は、2~3日で食べ切りましょう。
  • 茹でる時間が無くてそのまま保存した場合は、翌日には下処理を済ませましょう。
  • また、そのまま保存する場合でも、その前に一度流水で洗っておきましょう。
  • そのまま保存する際には、冷蔵室では冷え過ぎるので野菜室にしましょう。

 帆立稚貝を冷凍保存する

【そのまま冷凍】
ベビーホタテ(帆立稚貝)をそのまま冷凍する

当日に下処理の時間が無ければ、保存袋などに入れてそのまま冷凍することもできます。

【冷凍後】
そのまま冷凍したベビーホタテ(帆立稚貝)

冷凍したものは、1ヶ月以内を目安に下処理をして使いましょう。

  • やはり時間が無くてそのまま冷凍する場合でも、一度流水で洗っておきましょう。
  • 腸炎ビブリオなどを防ぐために真水で洗っておくことが肝心です。
【下処理をして冷凍】
下処理したベビーホタテ(帆立稚貝)を冷凍

下処理済みのものを保存袋に入れて冷凍保存もOKです。

【冷凍後】
冷凍したベビーホタテ(帆立稚貝)

それぞれを離して、くっつかないように冷凍すれば、使いたい個数を取り出せます。

  • 冷凍したものは1ヶ月を目安に使い切り、長くても3ヶ月ほどで消費しましょう。
  • 1回分ずつに分けてラップに包んで冷凍しても良いでしょう。

 冷凍した帆立稚貝の使い方

【凍ったままで】
冷凍したベビーホタテ(帆立稚貝)は凍ったまま使う

そのままで冷凍した稚貝は、凍ったままで使います。

【加熱する】
冷凍したもベビーホタテ(帆立稚貝)の口が開く

凍らせても、加熱すればきちんと口が開きます。

  • 冷凍する前に洗っていなければ、加熱する前に一度洗いましょう。
  • 冷凍していた稚貝も、水から、お湯から、酒蒸しなどであっても口は開きます。

安くて旨い帆立の稚貝はお宝です

帆立稚貝(ベビーホタテ)

帆立の稚貝の下処理は、難しい捌きなども無く「洗って加熱するだけ」なのでとっても簡単!しかもお得なお値段で帆立の旨味を味わうことができます。
という事で、帆立の稚貝を是非ともご家庭の食事でも使ってみてはいかがでしょうか?おすすですよ♪
٩(●˙▿˙●)۶

さあ、次の頁では帆立稚貝の旬や栄養などの情報。
また、貝毒が溜まる中腸腺(ウロ)に関する情報や養殖方法などをお届け!

更に3ページ目では、気になるあの貝殻の表面に付着しているウネウネの正体に迫るレポートを公開中!その他にもフジツボなど、稚貝の付着生物に関して掲載しています。

帆立稚貝のレシピ一覧

そして4頁目は、帆立稚貝を使った色々なレシピをご紹介。下処理の際の茹で汁を活用したレシピもありますよ♪