今回ご紹介するのは、宮城県気仙沼市の美味しいご当地レトルトカレー。
気仙沼と言えば、「目黒のさんま祭(目黒のSUNまつり)」で提供される秋刀魚の産地として有名ですよね。そんな気仙沼市は世界三大漁場である三陸沖に位置しています。
その世界に誇る漁港を擁する気仙沼のご当地レトルトカレー。
「メカジキカレー」をご紹介していきます!
٩(●˙▿˙●)۶ タベタイ~♪
気仙沼のメカジキカレー
気仙沼産メカジキを使用
こちらが「メカジキカレー」のパッケージです。レトロさを感じるイラスト&色使いがなかなか良いセンスですよね。
- 現在はおしゃれでリッチな雰囲気のパッケージにリニューアルされています。
※2023年7月6日現在
パッケージに記載されている通り、カレーの具には角切りされた気仙沼産のメカジキが使用されています。
メカジキカレーを開封
こちらが箱を開封し、中のパウチを出した様子です。パウチは真っ白でシンプルなパッケージ。
食べ方としては一般的なレトルトカレーと同じく、お湯で温める方法、レンジで温める方法があります。
1人前で180g入りです。多くのレトルトカレーは180gなので平均的な量。
それではお湯で温めたカレーを、用意しておいたライスにかけていきます。
メカジキがゴロゴロ♪
ポークのごとく角切りされたメカジキが、ゴロゴロと入っており、なかなか贅沢な感じ♪
(*´艸`)。o○ ムフゥ
角切りのサイズも大きめで、満足感もありますね。
それでは、ここから更に食いしん坊的なアレンジをしていこうと思いますが・・・、
その前に!
メカジキについて少し解説していきましょう~!
╭(๑•̀ㅂ•́)و
メカジキとは?
鋭い角を持つ大型魚
メカジキとはスズキ目の魚で、メカジキ科に属します。
成魚の体長は4~5m級で、重量は300~400kgクラスという大型の魚です。しかも泳ぐ速度は時速100km超え!
見た目の特徴は、大きな目と長く鋭い上顎(吻・ふん)で、この吻は角や剣にも例えられます。
この鋭い吻で、餌となる魚やイカを攻撃して捕食し、時には深海の海底まで潜り、深海魚のような大きな目で獲物を狙い、吻を使って海底の海老やカニを捕食します。
剣を携えた皇帝魚
メカジキの英名と学名は以下の通り、長く鋭い吻から命名されています。
Swordfish
Xiphias gladius
英名の「Sword(ソード)」は「剣」のことですね。
学名の「Xiphias」はメカジキ科を指し、「gladius(グラディウス)」は古代ローマ兵が用いた両刃の剣の名前。RPGの武器としても登場することが多い剣なので、みなさんもご存知でしょう。
また、メカジキはスペインでも馴染みのある食材で、スペイン旅行の際にはレストランで注文することもあるかと思いますが、スペイン語では以下のように表します。
Pez espada(ペス エスパダ)
Emperador(エンペラドル)
一般的にはPez espada、時にEmperadorとも呼ばれる。
「Emperador(エンペラドル)」とは「天皇」や「皇帝」を意味する言葉で、メカジキを呼ぶ場合にも使われることがあります。
この様に、メカジキは正に剣を携えた皇帝とも言うべき、威厳ある容姿のカッチョ良い魚なのです。
( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
メカジキの別名はカジキマグロ
ところでメカジキは、時に「カジキマグロ」という名前で鮮魚コーナーなどに並んでいることがあります。
・・・と言うことは、メカジキはマグロの一種なのでしょうか?
Point!
- 実は「カジキマグロ」という種類の魚は存在しません。
スズキ目 メカジキ科 メカジキ属
スズキ目 サバ科 マグロ属
メカジキとマグロの分類学上の系統は、上記から分かるように同じスズキ目ではありますが、メカジキはマグロの種類には含まれません。
では何故、メカジキがカジキマグロと呼ばれマグロと混同されるようになったのか?
一説にはマグロ漁で一緒に捕れるから、または高速回遊の大型魚同士だから、などとも言われています。
メカジキと気仙沼
メカジキの水揚げ量日本一
ご当地レトルトカレーの具材となるだけあり、気仙沼市が日本におけるメカジキの主要産地となります。
以下の表は、メカジキの漁獲量が1位~3位の地域の数値と全国の合計数です。
< 2009年のメカジキ漁獲量 > | |||
---|---|---|---|
全国 | 宮城県 | 東京都 | 静岡県 |
8,517 t | 2,878 t | 899 t | 639 t |
< 2018年のメカジキ漁獲量 > | |||
---|---|---|---|
全国 | 宮城県 | 高知県 | 東京都 |
7,515 t | 2,771 t | 746 t | 534 t |
この表から分かる通り、東日本大震災前も以降もメカジキの漁獲量は宮城県が全国トップです。
それでは更に、2009年を例に宮城県内での内訳を見てみましょう。
< 2009年のメカジキ漁獲量 > | |
---|---|
宮城県 | 2,878 t |
気仙沼市 | 2,435 t |
南三陸町 | 238 t |
塩竈市 | 91 t |
本吉町 | 57 t |
石巻市 | 32 t |
女川町 | 24 t |
仙台市 | 1 t |
宮城県の水揚げ量2,878 tで、気仙沼市は2,435 tとなっており、そのほとんどのシェアを占めていることが分かります。
気仙沼はメカジキの漁獲量が日本一。
宮城県産のメカジキの多くは気仙沼港に水揚げされている。
東京のメカジキ
気仙沼から話は逸れますが、上の表で気になるのは「東京都」。2009年は全国で2位、2018年は全国で3位と、メカジキの漁獲量が実は多いんですね。東京で水揚げされるメカジキは、主に小笠原諸島周辺の海域で漁獲されています。私は宮城育ちなので、メカジキは小さい頃からよく食卓に上がっていた記憶がありますが、東京育ちの方も意外とメカジキには慣れ親しんでいるのかもしれませんね。
気仙沼メカジキのブランド化
気仙沼では戦後からメカジキが地域の人々に親しまれてきました。
そんな地元の食材であるメカジキでの街づくりや、メカジキのブランド化を目指し、2015年9月に「気仙沼メカジキブランド化推進委員会」が結成されました。
2016年4月には、キリングループによる「復興応援キリン絆プロジェクト」の一環として、キリンビールマーケティング株式会社から2,500万円の支援もあり、「気仙沼メカジキの高付加価値化による『食のまち 気仙沼』プロジェクト」は日本全国のみならず世界を視野に入れた展開での取り組みが行われています。
吻を使用したメカジキデニム
メカジキのブランド化に取り組んでいる気仙沼ですが、そんな気仙沼にあるジーンズメーカーのオイカワデニムでは、なんとメカジキの吻から作ったジーンズを販売しています。
1本1本の繊維の中が空洞になっており、その空洞の中にメカジキの吻を粉砕した粉末が詰められており、その2層構造糸を使って作られたジーンズです。
全てが土に還るエコデニム
このメカジキデニムは、オーガニックコットンとメカジキの吻ということで繊維は天然素材です。更にボタンフライになっており、ボタンには天然のヤシを使用。
及川社長曰く・・・
そんなことをする人はいませんが、脱いでその辺に捨てても全部土に返っていくものでできています。オイカワデニム 気仙沼でジーンズを作り続けて生まれたオリジナルより引用
それまで破棄されていたメカジキの吻を使用するという発想、そして全てが土に還るエコなこだわり。ほとんどジーンズを履かない私でも、ちょっと欲しくなってしまうデニムです。
(。-`ω´-) ホシイナ~
メカジキカレーを実食!
更にメカジキをトッピング
さて、メカジキの情報や気仙沼との関係をご紹介したところで・・・
いよいよ実食していきましょう~!
ということで、食いしん坊的にはそのままでは寂しいので色々とトッピングしようと思います。
メインのトッピングを用意。メカジキの切り身をフライにしていきます♪
о(ж>▽<)y フライッ
トッピングでボリュームアップ
ちょっと金沢カレーに寄せた感じで、メカジキのフライ、茹で卵、キャベツ、福神漬、ほうれん草、プチトマトをトッピングしました。これで食いしん坊的にも納得のボリューム!
インドカレー屋さんに行くとフィッシュカレーがありますが、カジキ類の魚もよく使われていますので、カレーと合うのは間違いなし!
米みそやオイスターソースも使ったルゥはコクがあり、ゴロゴロ入ったメカジキもやわらかくて美味しい~♪
( ̄~; ̄) ウムウム
まとめ
メカジキたっぷりのご当地カレー
宮城県気仙沼市のご当地レトルトカレー「メカジキカレー」。ゴロゴロとたくさん入ったメカジキは好感が持てます。
お値段は600円超えなので、一般のレトルトカレーと比べるとお高いですが、ご当地レトルトカレーの相場だと、まあ妥当なお値段ではないでしょうか。
レトルトカレー好き、魚好き、ご当地食材好き、そして気仙沼に興味がある方は、是非一度お試しになってみて下さい~♪
(。-ω-)ノ
まとめのPoint!
- 気仙沼はメカジキ漁獲量日本一
- メカジキがゴロゴロ入っている
- 1人前180gで660円
商品の詳細情報
(めかじきかれー)
ジャンル:レトルトカレー
メーカー | 気仙沼ほてい株式会社 |
---|---|
希望小売価格 | 660円 |
内容量 | 180g |
カロリー | 230kcal |
賞味期限 | 常温未開封で製造日より2年 |
公式HP | https://www.kesennumahotei.co.jp/ |