めかぶと稚貝で海が香る潮汁

【生めかぶと帆立稚貝の潮汁】
めかぶと帆立の旨味出汁が利いた汁もの

生めかぶと帆立稚貝の潮汁

冬から春にかけての旬が重なる食材に「生のめかぶ」「帆立の稚貝」があります。
帆立の稚貝は小さいながらも帆立の旨味がたっぷりで、生めかぶは海の香りが楽しめる食材。この二つの海の恵みを使い、海の香りと磯の香りを贅沢に楽しむ潮汁を作っていきます♪

それでは、お酒の席の〆にも、または食事の際の汁ものとしても喜ばれるこの生めかぶと帆立稚貝の潮汁のレシピを早速ご紹介しましょう。
Σ(ノ≧ڡ≦)

【目次】生めかぶと帆立稚貝の潮汁のレシピ

調理時間:約19分

1.用意する食材(2人前)

 生めかぶと帆立稚貝の潮汁の材料

生めかぶと帆立稚貝
< 2人前の材料 >
・帆立稚貝200g
・生めかぶ130g
・乾燥ふのり適量
・出汁用昆布1片
・水600ml
・塩小さじ1/2
・料理酒大さじ1

「ふのり」は最後に吸口としてあしらいますが、ふのりが無ければ無しでもOKですし、小ねぎやセリ、三つ葉など、お好みの葉物をあしらっても良いでしょう。

2.潮汁の下準備(5分)

 生めかぶと出汁の準備

1.【昆布出汁】
めかぶと稚貝の潮汁のだし昆布

水400mlに料理酒大さじ1を加え、出し用の昆布を入れて30分~1時間(表記時間外)ほど置いておきます。

2.【めかぶをカット】
潮汁に使うめかぶをカット

めかぶを洗ってミミを切り分け、ミミ部分を一口サイズにカットしておきます。

  • 昆布出汁を使い、昆布の旨味もプラスします。
  • めかぶの切り分け方やミミのカットの詳細こちらのページ をご参考ください。

 帆立稚貝の下処理

3.【稚貝の掃除】
帆立稚貝の殻の付着物を除去する

帆立稚貝の殻に付着している白いウネウネなどを削り落とします(表記時間外)。

4.【稚貝を洗う】
帆立稚貝を流水で洗う

タワシなどを使い、流水で帆立稚貝をキレイに洗います。

  • 稚貝の殻に付着する白いウネウネの正体こちらのページ で公開中です。
  • 白いウネウネが気にならないという方は、削り落とさずにそのまま使ってもOK。
  • 帆立稚貝の掃除の仕方の詳細こちらのページ をご参照下さい。

3.出し汁の仕込み(8分)

 稚貝と昆布で出汁を取る

5.【稚貝を茹でる】
めかぶと稚貝の潮汁の稚貝を茹でる

キレイにした稚貝を1の鍋に入れ、中火で水から茹でていきます。

6.【昆布を取り出す】
めかぶと稚貝の潮汁のだし昆布を取り出す

沸騰直前くらいで、出汁用の昆布を取り出します。

  • この段階では、水は600ml全量を入れずに400mlだけ入れます。
  • 茹でる水を少なくして稚貝を半蒸しの状態で火を通します。
9.【稚貝を蒸す】
めかぶと稚貝の潮汁の稚貝を蒸す

稚貝の口が開いたら、火を止めてフタをして、3分ほど蒸らします。

10.【稚貝を取り出す】
めかぶと稚貝の潮汁の稚貝を取り出す

蒸らし終わった帆立稚貝は鍋から取り出しておきます。

  • 帆立稚貝を蒸し状態にすることで、ふっくらと仕上げます。
  • 加熱し過ぎによる身の縮みを防ぐために、稚貝を一度取り出しています。

 茹で汁を漉して出し汁に使う

11.【茹で汁を漉す】
帆立稚貝を茹でた汁を漉す

10で帆立稚貝を取り出した茹で汁を、ガーゼなどを使って汚れを漉します。

12.【漉した出し汁】
汚れを漉し取った帆立稚貝の茹で汁

汚れやアクを漉し取った澄んだ汁を使います。

  • 漉した茹で汁を鍋に戻す前に、鍋の汚れも一度洗っておきましょう。

4.潮汁の仕上げ(6分)

 出し汁を仕上げる

13.【水を足す】
めかぶと稚貝の潮汁の出汁に水を足す

12で漉した出し汁を鍋に戻し、残りの水200mlを足して火にかけます。

14.【ふのりを戻す】
めかぶと稚貝の潮汁に入れるふのりを戻す

鍋を火にかけている間に、乾燥ふのりを流水で洗って水で戻しておきます。

  • 乾燥ふのりはお湯で戻すと柔らかくなってしまうので水で戻しましょう。

 潮汁の具材を入れる

15.【稚貝を入れる】
めかぶと稚貝の潮汁に帆立稚貝を入れる

13の出し汁が温まったら塩を大さじ1入れ、稚貝を鍋に入れます。

16.【生めかぶを入れる】
めかぶと稚貝の潮汁に生めかぶを入れる

稚貝を入れた汁が再び温まったら、カットしておいた生めかぶを入れます。

  • 取り出しておいた稚貝を入れることで温度が下がりますので、しばらく温めましょう。
  • 生めかぶはすぐに色が変わりますので、6割くらい緑色になったら火を止めてOKです。

 生めかぶと帆立稚貝の潮汁の完成

生めかぶと帆立稚貝の潮汁 画像:「生めかぶと帆立稚貝の潮汁」

器に盛り付けたら、最後に水気を絞ったふのりを散らして「生めかぶと帆立稚貝の潮汁」の完成です!!
٩(●˙▿˙●)۶

5.生めかぶと帆立稚貝の潮汁を実食

 旬の磯の香りを楽しむ潮汁

生めかぶと帆立稚貝の潮汁を実食 画像:「生めかぶと帆立稚貝の潮汁を実食」

それでは、旬の海の幸「生めかぶ」と「帆立稚貝」を使った磯の香りたっぷりの潮汁を実食します♪

生めかぶと帆立稚貝の潮汁の生めかぶ
生めかぶと帆立稚貝の潮汁の帆立稚貝
画像:「海が香る生めかぶと帆立稚貝」

生めかぶのコリコリとした心地よい食感と、帆立稚貝の濃厚な旨味
お酒の〆にも良いですが、お酒のお供につまみとしても、なかなかイケます♪

ちなみに帆立稚貝の黒い部分は貝毒が溜まるウロ(中腸腺)ですが、稚貝の場合は食べても問題は無いと言われています。
ただし苦味もありますので、嫌な場合は焼き魚の骨を取る要領で、稚貝のウロを外して食べると良いでしょう。

※ 帆立稚貝のウロの貝毒に関しては こちらのページ に詳細を載せています。

 出し汁は最高の旨味!

生めかぶと帆立稚貝の潮汁の汁 画像:「旨味がたっぷりの汁」

具材はもちろんですが、潮汁はこの食材の旨味が含まれた出し汁がメインと言うこともできます。
胃に染み渡る旨さをこのまま味わうも良し、白飯などにかけて茶漬け風に味わうも良し。海と磯の香りを残さず楽しみましょう♪

生めかぶと帆立稚貝で旬の味覚を堪能

生めかぶと帆立稚貝の潮汁

冬から春が旬となる海の恵みをWで使用した潮汁。
生めかぶと帆立稚貝の海と磯の香り、そして旨味は、この時期だけに味わえる贅沢なものです。季節の海の恵みをご家庭の食卓にも活用してくださいね♪
(*’∀`)ノ゚

この他にも生めかぶを使った様々なレシピを公開中ですので、併せてどうぞ~♪
生めかぶのレシピ一覧
生めかぶでご飯の友レシピ一覧