【目次】たけのこの情報
[3頁] たけのこを常温で長期保存する方法
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【筍の長期保存】
瓶詰め・塩蔵・乾燥で一年中楽しめる
春のおいしい山菜である筍(たけのこ)。山菜の王様とも言える美味しい旬の筍を一年中楽しめる保存方法が、瓶詰めや塩蔵、卯の花漬け、乾燥(干し)による長期保存です。
お隣さんや親戚、実家などからたくさんもらった時や、たけのこ掘りに行ってたくさん採ってきた時、またはスーパーでお買い得になっていて大量に買った時などなど、使い切れないほど筍がある場合は長期保存をしておくと便利ですよ。
という事で、本ページでは筍の長期保存の方法を図解で分かり易く解説していきます!(๑•̀ㅂ•́)و✧
[3頁] たけのこを常温で長期保存する方法
筍の長期保存に取り掛かる前に、まずはアク抜きや皮剥きといった下処理を済ませておきましょう。
アク抜き方法に関しては、昔ながらの「米糠」を使った方法をはじめ、糠以外でのアク抜き方法など、全部で11種類のアク抜き方法をご紹介していますので、上のリンク先を参照にしてお好みの方法でアク抜きをして下さい。(`・ω・´)ゞ
塩蔵した筍は常温で長期保存できます。調理に使う際は、使う分の筍を取り出して塩抜きしてから使います。それでは塩蔵筍の工程を解説していきます。
アク抜きした筍を縦に半分に割ります。
保存容器の底に塩を敷きます。
筍に塩をまぶします。ヒダヒダの間の空洞の部分にもたっぷりと塩を詰めます。
塩をまぶした筍を容器に敷き詰め、その上にも塩を乗せます。
最後に一番上に塩をたっぷり乗せたら、重しをします。
漬物用の重しが無くとも、家にあるもので重しをしておけばOKです。
数日で漬け汁が上がってきます。
漬け汁がひたひたになったら重しを外し、冷暗所で保存しておきます。
現在製作中
特に何も使わず低コストでお手軽な保存方法が乾燥(干し)です。都内の一般の家庭などでは、なかなかホールで乾燥させるのは難しいと判断し、スライスして乾燥させています。また、姫皮、皮部分は塩水に漬けてから干すことで一石三鳥に!
アク抜きした筍を使いやすいサイズにカットしてスライスします。
天日に3日間くらい干しておきます。
大体3日くらい干しておけば、カラッカラに乾燥できます。。
瓶や保存袋に入れて、冷暗所で保存しておきましょう。
姫皮や皮の部分を約3%の塩水に1~2時間漬けておきます。
漬け終わったら水気をよく拭き取ります。
一石三鳥のその1 【 塩漬け姫皮 】
まずこの時点で、一石三鳥のその1、美味しい姫皮の塩漬けが出来上がります。塩が効いているので、そのままで酒の肴に、ご飯のおかずになります。刻んでご飯に乗せて食べても良いですし、豆腐なんかに乗っけても良いですね♪
2.の続き↓↓
塩水に漬け水気を拭き取った皮を天日に干します。
一晩ほど干しておくと、半乾きでしんなりとした感じになります。
一石三鳥のその2 【 姫皮の一夜干し 】
半乾きのソフトでいて弾力ある食感が、モギュモギュとした新食感で酒の肴に最高♪ そのままモギュモギュと食べても美味しいですが、軽く炙ってパリッとさせると良いつまみになります。これマジおすすめ!
4.の続き↓↓
2~3日くらい天日に干しておくと、水分が飛んでカラカラになります。
取り込んだら保存容器に入れて冷暗所に保存しておきます。
鍋に干し筍と水を入れて火にかけ、沸騰させて冷まします。それを2~3回繰り返します。
後は数時間~半日ほどそのまま放置しておけば柔らかくなります。
面倒臭い場合は、ボールに水を入れて晒しておくだけでも半日くらいで柔らかくなります。
上の画像は左が水に晒して戻したもの、右が茹でで戻したものですが、茹でた方が色も戻るようです。
こちらは戻した干し筍を使って、醤油味で炊き込みご飯にしたものです。最初に戻した時のモギュモギュした食感から、パリパリした食感に変わり、とっても美味しいですよ♪
ボールに水を張って、干し姫皮を晒しておきます。
5~10分も晒しておけば戻ります。乾燥させたことでモギュモギュ歯応えになります。
スライスしたものではなく、1/4に割った筍をホールのままで乾燥させようと挑戦しました。
天日の場合は乾燥する前に腐るんじゃないか?という感じで全く乾かず、必殺の浴室乾燥6時間でもほとんど生乾き…。浴室乾燥をもっともっと長時間かければいけるかもしれませんが、電気代がねぇ…(汗。
干し筍を作っている個人の方のブログなどを見てみると、ストーブの火でガンガンに乾燥させて作っているので、今時の冷暖房器具を使っている一般家庭では無理なのかなあという結果に至りました。(ノ´_`)
トホホ
筍の長期保存方法で最後にご紹介するのは、最もポピュラーとも言える「瓶詰め」です。
パッキン付きの瓶で、きちんと煮沸消毒と脱気をすれば常温で1年以上保ちます。ちょっとオシャレな瓶に詰めれば、インテリアにもなりますし、ご近所さんや友達に配ったりするにも便利ですよ。
画像:「 煮沸消毒した瓶 」
瓶詰めでまず用意するものは、当然ながら筍を詰めるための「瓶」です。この際に気を付けて頂きたいのは、フタにパッキンが付いているものを使うという点です。 百均などで売っている瓶はパッキンが付いていない場合が多いので、よく確認してから買いましょう。また、パッキン付きなら市販の瓶詰めで食べ終わった空の瓶を再利用してもOKです。
瓶を用意したら、瓶を洗浄し、熱湯に入れて10~15分ほど煮沸消毒します。
画像:「 脱気・殺菌の工程 」
瓶の消毒が終わったら、いよいよ筍を瓶に詰めます。
その後は・・・
1.瓶の内圧を上げて脱気
2.加熱で殺菌・滅菌
3.冷まして脱気を確認
・・・という、大まかに3つの工程を踏みます。
自家製の瓶詰めを作る解説のページにて筍を例に挙げ、詳細な工程を公開していますので、詳しくは以下のリンク先を参照してみて下さい。
(σゝ∀・)σ
【自家製瓶詰めを作る】食品を常温で長期保存する方法を解説
上の画像のものは4月に瓶詰めにし、暑い夏場も常温でリビングに保管して翌年の1月に開封したものです。
多少は水が白く濁っていましたが、通常の範囲内の澱(オリ)です。開けた瞬間に甘いような匂いがムッと香りますが、腐っているわけではなく筍の濃縮された匂いといったところでしょうか。
※乳製品や痛みの早い食材を使った瓶詰めは、冷蔵で保存して下さい。
例えば冷凍した筍の様な、しんなりとしてしまった感じも無く、旬の時期のフレッシュさを保っている感じです。
という事で、お正月には欠かせないお煮しめに利用しました。市販の水煮の筍とは比べ物にならない美味しさではないかと思いますよ~♪。≠( ̄~ ̄ )
ウマウマ
こちらは姫皮と皮の部分です。こちらも瓶詰めで常温保存できます。画像のものは1年もの。ちょっと皮の色が白く抜けちゃってる感はありますが、さっと水洗いして普通に食べれます。
筍の瓶詰めは大体1年くらいが保存の目安と言われていますが、現在2年ものを検証中です。公開は来シーズンまでお待ち下さい。
自家製で作る瓶詰めをはじめとした長期保存できる筍は、スーパーやネットなどで購入するよりもお得です(中国産などは安いですが)。また、長期保存する事で、春の味覚であるたけのこを1年中好きな時に味わうことができます。
更には自らの手で作り上げている事で喜びがあるのはもちろん、安心感もありますよね。
そんなイイコト尽くめな「筍の長期保存」を、みなさんもご家庭で是非ともチャレンジしてみて下さいね。ヾ(*´∀`*)ノ
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